八幡和郎市の7/7付けアゴラ記事「参議院選挙序盤の情勢から不振な党・伸びる党の勝因敗因を考える」へのコメントです。
ところで、自公与党の苦戦の原因は、給付金導入の手順がいかにもまずかったことにある。もともと消費税減税を避けたければ、「するなら減税でなく給付金」という道筋をあらかじめ立てておくべきだった。それをしなかったために、せっかくそれなりに説得力が出てきていた「バラマキをしない」という看板も色あせてしまった。
与党サイドとしては、当初はゼロ回答の予定だったのではないでしょうか。それが、物価高対策を求める世論が強いものだから、このままでは野党が勝って消費税減税に追い込まれそうだとなって、消費税減税よりは財政悪化の度合いが少ない、給付金という政策を打ち出した、ということではないかな。
ここにきて、野党有利が伝えられたことから、長期債が下落し、株価が下がり、ドル円は円安に向かっております。これは、野党勝利による日本の財政悪化を懸念してのこと。野党各党がいくらきれいごとを言ったところで、相場関係者の目はごまかせません。なにせ、自分たちのお金がかかっておりますから、彼らは『本気』です。https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2025-07-07/SZ0EQUDWLU6800
上の引用部では、給付金の出し方がまずいというのですが、これはやむを得ないところがありますし、給付金に反対だから自民を支持しないという世論はあまりないと思います。それよりも問題は、赤沢大臣のダメっぷり。これでは日本経済に大打撃となるのでは、と心配する人たちが多いのではないでしょうか。
与党の支持率が低下したといっても、左翼政党の支持率が上がっているわけではない。いざとなれば連立も組めそうな、参政党や維新の支持率が上がっている。結局のところ、国民世論の基本は自民党の路線を踏襲しつつ、だけど『石破内閣は嫌』ということではないでしょうか。選挙後、石破氏が退陣し、いずれかの党を与党側に取り込むことで何とかなる、というのが水晶玉の中に見えるような気がいたします。
円安がんばれ