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衆院比例定数削減は、良い考え

アゴラ編集部の10/18付けアゴラ記事「国民民主・玉木代表、維新の「定数削減」法案に賛成の後手後手感」へのコメントです。


維新が自民との連立協議で“絶対条件”とする議員定数削減について、法案提出があれば「賛成する」と明言した。

提出されるのであれば、臨時国会の冒頭で処理すべきだと呼びかけた。

良い考えです。議論して決めるとなりますと、短い会期の時間をこのために食ってしまい、他の法案が議論できません。冒頭に法案を提出して、賛成か反対かを問う。これなら、現実的でしょう。法案内容は、簡単なものでなくてはいけません。例えば「衆院比例区定数を、従来の値に0.716を乗じ、少数点以下を四捨五入したものとする」、その一行でもよいのですね。これで国会議員定数は、きっちり50の減となります。

予想される効果は、少数政党が衆院議席を失うこと。しかし、少数政党には、元々、参議院が用意されているわけで、日々の実務を処理する一方で政権の選択が主目的の衆議院には少数政党は不向き、二大政党制が理想とされているくらいなのですね。

現実に目を向けると、自民党内部では、大阪府連が猛反対しそうです。ここ、小選挙区では維新に完敗なのですね。しかしこの現実、この現実にこそ目を向けなくてはいけません。だから比例定数削減反対ではなく、なぜ小選挙区で維新に負けているか、ということを真剣に考えなくちゃいけない。この事実はとりもなおさず、大阪の自民は有権者の支持を失っている、ということですよね。有権者の支持を失えば、民主主義の世界では、議員は職を失います。当たり前の話なのだが。

結局のところ、関西の人は合理的で損得勘定に厳しい、ということでしょう。自民党が既得権益を持つ一部の団体と結びついて税金の無駄遣いをしている、などということがばれてしまいますと、一気に支持を失う。維新が突いているのはその部分で、こればっかりは改めるしかない。大阪府連も、維新の主張を受け入れる時期が来ているのではないかな。それが、彼らも幸福になる道だと思うのですが。

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