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そんなに持たないか?高市政権

2/11付けYahooNews「ひろゆき氏、高市政権『そんな持たないと思ってる』と私見『マジでやばいよね、っていう…』」(日刊スポーツ)へのコメントです。


ここでのひろゆき氏が理由として挙げておられるのは「日本経済が持たない」ということで、トランプ氏と約束した対米投資80兆円をドルで行うと、「めちゃくちゃ円安になる」ということなのですね。これを日本が保有する米国国債26-7兆円を使って為替介入しても足りない、ということなのですね。

まあ、ひろゆき氏の論理のわかり難い点は、米国投資が5兆円を何回かに分けて行うので、これを米国国債で為替介入しても4-5回しか持たないという計算をされております。こんな計算しなくても、80兆円と27兆円を比べれば、足りないことぐらい、一目瞭然なのですね。

確かに私、以前のこのブログで、食料品にかかる消費税を無税にするための費用5兆円は80兆円の米国投資に比べて小さいと述べ、5兆円が為替相場に及ぼすインパクトは大したことではないと主張したのですが、では80兆円がどうかとなりますと、こちらもどうにでもなると考えているのですね。

まず、ドル円の為替市場で動く資金は一日数百兆円ということで、少々の介入を行ってもすぐに元に戻ってしまうとのことです。過去の介入は、確かに5兆円規模で行っているのですが、1円程度の値動きにとどまり、それもじきに元に戻してしまうとのこと。確かに80兆円を一気にドルに換えれば大きな変動が起こるでしょうが、さすがにそんなバカげたことは、日本政府もしないはずです。

もう一つは、米国も円安ドル高は嫌うところで、米国にはこれを戻す手段がある。つまり、ドルを刷って円を買えば、いつでも簡単に円安を円高に持っていくことができるのですね。より現実的には、米国がドル紙幣を発行して80兆円分の日本国債を日銀から買い入れ、日銀が対価として得たドルを米国に投資しすればよいわけですね。消費税減税と異なり、こちらは「投資」ですから、支出したドルに見合う株式を日銀は手にするわけで、日銀のバランスシート上はプラスマイナスゼロ。何も問題は起こらないのですね。もちろん、この投資が意味のある(利益を生む)投資であることは、大前提ですが。

まあこれは、米国の理解が得られれば、の話ですが、米国が嫌といった場合はトランプさんの嫌う円安ドル高が生じるかもしれません。でもこれ、トランプさんが要求した80兆円の投資の結果ですから、米国が文句を言っても始まらないのですね。

とはいえ、現実にはさほど心配する必要もなさそうです。急激に大幅な円安が生じることは避けなければいけませんが、80兆円の投資は数回に分けて行えばよく、5兆円投資するごとに1円の円安が生じたところで、これが元に戻ったところを見計らって次の投資を行えば何も起こらない。さらにこれが戻らないにしても、5兆円×16回で80兆円の投資を行うなら、トータル16円の円安ドル高になるだけの話。1ドル155円ならこれが171円になるだけで、そうそうびっくりするようなものでもないのですね。

もちろんこれは最悪の見通しで、普通ならマーケットの揺り戻しがあるだろうし、よしんばこれがなくてもある程度のドル高円安が進んだところで、トランプ氏がドル売り介入を仕掛けてくるのではないでしょうか。

まあ、そういうわけで、80兆円の対米投資もひろゆき氏の御心配されるほどのものではなく、5兆円の消費減税も、あまり心配する必要はなかろう、というのが私の率直な意見なのでした。

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