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ネットがバーチャル化したのは、なぜ???

ネットで交わされる多くのメッセージは、現実世界のコミュニケーションです。仕事のメイルとか、銀行の振込みとか、ネットのニュースとか、その他モロモロ、そこで流れているメッセージの大部分は実生活に役に立つのですね。コレだけ多くのヒトがネットを使うようになったのは、それが便利で役に立つから。

でも、何か事件が起こると、ネットが問題視される。実際、問題の多いメッセージも、数多く流れているのですね。

で、その一つの問題が、バーチャル、という奴。主に個人発のメッセージですけど、第一に、メッセージを発信しているのが誰だかわからない。第二に、内容は全然信用できない。無責任なメッセージなんですね。第三に、誰かを傷つけるメッセージが多い。中には意味不明なのもあるけど、、、

ま、基本はコレ、トイレの落書きのようなもの、人間の本性かもしれません。落書き、中には、四条川原落書のような、貴重な作品もあるのですが、どうしようもない、屑メッセージも多いのですね。

で、トイレとネットとの違い、それは、ネット、一見匿名に見えるけど、実は発信者の正体はわかっている。インターネットの技術というもの、本来、発信者を明示するようになっているのですね。メイルは発信者のメイルアドレスが付くし、ウエブは読むだけでIPアドレスが伝わる。

でもメイル、正体を隠す手立てもあるのですね。コレを大々的にやったのがマイクロソフトのホットメイル、それ以後、スパムという、迷惑な宣伝メイルが増大した。最初の頃は、スパムの多くがホットメイルから出ていたのですね。

今ではヤフーその他も似たサービスをしています。これ、実はサービスをしているところは、正体がわかっている。また、IP接続をする以上、接続先のアドレスはわかるのですね。つまり、プロバイダが割り出せる。で、プロバイダは住所も知っている。

結局のところ、匿名といっても、それは読んだヒトに対してだけで、お釈迦様の手の中で悪さをしているようなもの。業者はみんなお見通し。もちろん、警察はその情報を得ることが出来ますし、個人レベルでも訴訟を起こして情報を開示させることが出来る。被害があればね。

ま、読んだヒトに正体がわからないということは、個人レベルでの喧嘩に、一応の歯止めが掛かる。つまり、ネットの喧嘩が物理的な喧嘩に発展することが阻止できる。でもそれは、肉体が傷つくのが阻止できるというだけで、ココロが傷つくのは阻止できないのですね。

ネットの個人、情報という点で、プロバイダと決定的な差がある。この有利な立場、プロバイダにとっては美味しいのでしょうが、その業者にはバレバレの、匿名の個人の喧嘩、なんか、弱い者同士の争い、なんて印象が強いのですね。寂しいものです。