私、NTT系のプロバイダを使っているんですけど、ごく稀に繋がらない時がある。で、あちこちのサイトに接続をトライしたり、モデムの接続を見直した挙句、プロバイダの問い合わせ窓口に電話するのですね。でも、こんなときは大抵つながらない。で、隠し技、設定などの問い合わせ窓口に電話してみるわけです。何しろこの窓口、設定方法がわからないヒトが電話するところ、プロバイダにトラブルが発生している場合、当然つながらないはずで、設定しているヒトも、困って電話してくる。ま、そういうヒトもいるでしょう。だから、この窓口、トラブル情報を押さえているはずなんですね。
もちろん、こんなやり方が正当でないのは百も承知、でも、トラブル情報を伝えるべき電話がつながらないのだから仕方ない。そもそも、トラブルの真っ最中に、設定方法も、くそも、ないはずです。
でも、このヒト達、エラク呑気なんですね。「いつ頃になったら直るのでしょうか」なんて聞いた日にゃ「さあ~」なんて答えが返ってくるのですね。
このヒト達、ネットの接続で食っているはず。つながらないということは、この会社にとって大問題のはずなんですね。そもそも常時接続を謳ってお金を取っているのにつながらない。これじゃあ詐欺ですよ~!!! この社員たちの呑気さの所以は何なんでしょうね。
こちらはネットで株をやっている、夜の間に分析して、明日の行動を決めなくちゃいけない。繋がらないのは死活問題なんですね。ま、相場が好調で、放っておいても上がってくれるなら問題はないのですが、ネットに繋がらず、情報が入ってこないと、そんなことすらわからない。
被害者であるこちら(お客様でもあるのですが)があせり狂っているのに、トラブルに責任のあるはずのプロバイダのヒトがエラク呑気、こんな馬鹿な話があるのでしょうか。怒り狂いますよねえ。
こういうのを緊張感の欠如、といいます。社員にとって、トラブルは他人事。ユーザがいくら困ろうと、知ったことではありません。事実、社員は困らない。で、のんびりと対応するのですが、そんなやり方では、トラブルをなくすこと、出来ないのですね。
そういえば、某新興企業、資金の不足で会社存続が危ぶまれている最中に、「カジュアルデー」なんてのを始めて顰蹙を買ってましたけど、これも、緊張感の欠如。この会社の株価、今も1円あたりをうろついていたはず。ま、これで潰れないのも、たいしたもの、と言えるかもしれませんが、、、
心理学の世界にヤーキス・ドットソンの法則(Yerkes-Dodson's Law)という法則が知られています。これ、上のページから引用すると、次のようになります。
覚醒水準が高くなるに従って精神活動の効率は増すが,正常の域を越えて高くなりすぎて,強い情動が喚起されるような状態になると,精神活動の効率は逆に低下する。このような現象のことをヤーキス・ドットソンの法則という。
ココでいう覚醒水準というのは、精神の緊張度合いのこと。くだいた言葉でいえば、ぼやっとしているとろくなことが出来ないけど、緊張しすぎても、ろくなことをしない、という法則なんですね。
ですから、覚醒水準、緊張の度合いには、最適なところがありまして、うまく調整すると、その人の精神には、最高の働きが出来るというわけです。
これをお読みの方にも、ぼやっとしていて失敗したこともあるだろうし、緊張しすぎて失敗したことも、あるのではないでしょうか。ま、俺は失敗なんぞしたことはない、なんて方もおられるかもしれないけど、、、
さて、企業の問題では、社員の緊張感を適切なレベルに維持する、ということが、経営においても大事なこと、だといえるのでしょう。少なくとも、職場の緊張感ゼロの会社は、大きな問題を起こしそうですね。ま、はたで見ているひとがイライラする、これだけは間違いありません。