ネギまの最終回、何度か見直したのですが、やはりおかしい。
困ったとき、特にそれが命に関るようなとき、助けを求める、それは良いのですが、助けを求める相手がクラスの全員、というのは不穏当です。あすなの場合、高畑先生あたりに助けを求めるのなら良いのですが、、、
しかも助けを求められた生徒たち、マジックショーに偽装した清めの行為に参加しているのですが、これがあすなを救うため、という意識があってのことかないのか、全然判らないのですね。ムードは良いのですが、ロジックがしっかりしていない。
それに、ナギの行方は不明のまま。このままでは浮かばれませんし、これではあすなの心の傷も残ってしまうはずです。
全員参加、というのが最終回のテーマだった様子もあるのですが、あまり意味ない。やはりこれは、以前、私の予想したストーリーの方が全然良い。というわけで、このストーリーここでもう一度まとめておきましょう。
前回までのお話として、ハカセと超のタイムマシンで、ネギ先生は9年前のあすなの元へ、その他の生徒全員は同じ時代のドイツの町(多分あすなの近くなのでしょう)へと飛ばされています。
で、最終回ですが、まず、必要なのはタカミチ(高畑先生)とネギの出会い。元々ナギは仲間と旅を続けていたはずで、ナギとあすなの所に仲間であるタカミチが帰ってくるのは理屈に合うのですね。
で、タカミチ、ネギの持っている鐘形の粘土を見て驚く。これ、焼け爛れた鐘という設定のようにも見えますが、ここは、鐘を製作するための鋳型になる粘土と考えた方が妥当。この粘土を使うと、マジックキャンセル効果を持つ鐘を作ることができる、というわけですね。「しかし、いまさら鐘をこさえても」というタカミチに、ネギは「大丈夫です。タイムマシンを使えば、過去は覆せます」と提案するわけです。
ネギはあすなを探しに、タカミチは鐘の鋳造職人に会いに、街に向かいます。一方、生徒たちは、魔物たちから逃げているあすなに出会います。で、戦いが始まる。
最初は優勢な生徒たちも、魔物が次から次へと出てくると、さすがにへばり気味。かなたの空に魔物たちを認めたネギ先生、さてはあすなが、と考え現地に向かいます。で、生徒たちと協力して、魔物たちを倒す。そして、夜を過越すため山に向かいます。
キャンプの夕べ、焚き火を囲んではしゃぐ生徒たちとはなれて、ハカセ、超はネギとタカミチにタイムマシンの使い方を説明する。魔法の力をコントロールする必要性を説くハカセに、タカミチは、ボクならコントロールできます、と言い、出来たばかりのあすなの鐘(マジックキャンセラー)を入れた小箱を抱えて過去に向かって旅立ちます。
タカミチが現れた過去は、あすなの前に悪魔が現れたその瞬間。悪魔からあすなをさらったタカミチ、命を差し出しての契約が愚かなことを諭し、これを付ければ大丈夫、と鐘をプレゼントする。タカミチ、あすなをナギに預けて9年前に帰ります。
そう、この鐘、あすなは高畑先生からプレゼントされたもの、とアニメ中で語っています。で、9年前の時点で既に鐘を付けていた、ということは、それ以前にプレゼントされていなくてはいけなかったのですね。ネギ先生との出会いが追加されたことにより、この鐘がマジックキャンセラーの効果を持つ鐘に入れ替わった、というわけです。そして、あすなと悪魔が契約したという事実は消え去り、あすなの運命も変わります。
ここでナギ、1年老けたタカミチに驚くと同時に、タイムマシンの存在を知り、これはぜひ手に入れたい魔法アイテムである、と考えるのですね。これは伏線。
任務を果たしたタカミチ、ネギ、子供あすな、そしてクラスの皆が待つキャンプに戻ります。
タカミチ;あすなのことはボクが守ります
ネギ:だいじょうぶですか? 魔物も一杯いるようだし
タカミチ:ボクは魔法使いの学園都市に呼ばれています。あすなを連れて行きます。
そこは、結界が厳重だそうですから、魔物も襲っては来んでしょう
ネギ:あ、ひょっとしてそれ、まほら学園ですか
ネギたちはタカミチ、あすなに別れを告げ、タイムマシンで現代に戻ります。多分、ここでCM。
一方、現代では、あすなが他の生徒たちを探している。なんと、生徒が誰もいない上に、ネギもいない。と、空が割れ、ナギと魔物が現れる。地に落ちたナギと魔物、左右に別れ、ナギは魔法で傷を消す。で、あすなに気付く。君はひょっとして、あすな?
で、ナギはあすなを守りながら魔物と戦うのですが、今度はシールドをかけた直後にマジックキャンセラのことを思い出し、あすなの手を引いて魔物をかわすのですね。
「ちっ、こいつは手が出せない」あすなを庇いながらナギが悩むその場所に、タイムマシンを手にした超を先頭に、ネギと生徒たちが現れます。
魔物:何だお前たちは?
ネギ:あすなさん
あすな:みんなー!
ナギ:君、その杖は? それをこっちに
カモ:ほらっ
カモの投げた杖を握ったナギ、強力魔法を繰り出して一気に魔物を消滅させます。
バックグラウンドミュージックが流れる中、ナギを見つめてネギが口を開きます。ネギの手には、取り寄せた現在の杖が握られています。それはナギが持つ杖と瓜二つ、なのですね。
ネギ:お父さん、ですね
ナギ:俺の息子はまだ赤ん坊だ
ネギ:、、、
ナギ:しかしその杖は?
ネギ:お父さんから貰ったんです
ナギ:そうか、未来の俺があげたのか。で、君は俺の息子、、、
どうやら全てを悟ったナギと、父親との再会を果たしたネギ、ハッピーエンドです。
一方、エヴァンジェリンの目的はのろいを解くこと、こちらは目的が果たせません。
エヴァ:よ~く来たな、ナギ、勝負しろ!
ナギ:ようっ、可愛いお嬢ちゃん。で、君はだれだい?
エヴァ:私を忘れたか、ナギ・スプリングフィールド!
カモ:無茶でっせ、アネさん
茶茶丸:マスターの勝てる確率、ゼロです
エヴァ:うるさい#
ここで、ナギ、超の持っているタイムマシンに気付くのですね。あの欲しかった奴、、、
ナギ:それはひょっとして、、、
超:タイムマシンです
エヴァ:こらー
ナギ:それ、貸してくれないかなあ。帰らなくてはいけないし
ハカセ:どうぞお持ちください
カモ:良いんですかい? こんな貴重なものを
超:なーに、また作ればよいね
などなどといったあわただしい会話の後に、ナギは杖とタイムマシンを持って9年前の過去に帰ります。影でそれを見守る高畑先生「まじめに使ってくれると良いが」と心配顔。
全てが終わって落ち着いた雰囲気の中、委員長があすなに語りかけます。
委員長:あ~ら、神楽坂さん、生き返れて良かったですわね。少しは私達に感謝することね♪
あすな:生き返る~? 私、死んだりなんかしてません。縁起でもないこと、言わないでよっ#
委員長:(ちょっと嬉しそうに)きーっ、引っ掻きましたわね、この山猿が。許しませんわ、、、
夕絵:(まほら新聞を読みながら)あすなさんが亡くなられたという事実、どこにもありません。
大騒ぎする生徒たちから少し離れて、ネギ先生、高畑先生に問いかけます。
ネギ:あすなさんの鐘の型、校長室に置いておいたのは、タカミチ、だったんですか?
高畑:そう、君ならちゃんとやってくれると思っていたよ。ありがとう。で、このあと、どうする?
高畑先生の指す向こうでは、生徒たち、魔法の話に夢中です。
カモ:兄貴ぃ、まずいですぜ。こんな調子では、オコジョにされちゃいまっせ
ネギ:仕方ありません。みなさ~ん、申し訳ありませんけど、記憶を消させてください。消えろー!!
で、クラス全員のパンツが消えてしまうのですね。なぜか同時に上昇気流も発生。
全員:きゃー
委員長:なんですの? これは?
あすな;このくそ餓鬼ぃ
そんな騒ぎの静止画にかぶって、エンディングテーマが流れる、とまあ、そんな感じですね。