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すぱむ、すぱむ、すぱ~むぅ♪

情報処理学会の機関誌「情報処理」の7月号(Vol.46)はspam特集です。その内容は驚くべきもの。

ヤフーの掲示板にも、目障りな宣伝記事が多いのですが、バイトを雇って書き込んでいる、なんて言われるような代物。しかし、spamメイルの世界は、巨大な組織化された裏社会、知らない人が聞いたら、子供向けのヒーローモノの世界。悪の組織がきっちりと出来上がっていたのですね。

と、いうわけで、本日は、この特集からいくつかご紹介します。

まずspamの語源です。(p740:山井、舛田)

SPAMはもともと米Hormel Foods社の肉の缶詰につけられた登録商標であるが、1970年に英国BBCで放映されたMonty Python's Flying CircusのスキャットでSPAMを連呼するシーンがあったため、これになぞらえて不特定多数の利用者に一方的に送られた電子メールを指す用語として定着したものである。

これに対して、米Hormel Foods社はWebページにおいて、SPAMは登録商標のため、問題となった電子メールを全て小文字のspamと表現することを推奨している。

私が昔聞いた話では、この缶詰を宣伝する文章が、しつこく電子掲示板に投稿されたため、その名が付いた、というものですが、どうやらこれは濡れ衣だった、のかも知れませんね。

問題は、現在のspammerが、巨大組織になってしまったことです。(D.croker; p743)

かつてのspam送信では1人の送信者が1つのマシンを使っていた。そのパフォーマンスはマシンの能力とインターネット接続のバンド幅により限界があった。しかし、今やspammerは…"ゾンビ”と呼ばれる不正侵入されたシステムで構成された巨大な軍隊を統制している。

spammerのコミュニティは異常なほど高度に組織化されており、すでに巨大な地下経済を形成している。コミュニティにはspamがフィルタを通り抜ける方法を開発している者もいれば、マシンを乗っ取りゾンビにしてしまう者もいるし、そのマシンの利用権をspam送信の期間だけ切り売りする者もいる。ゾンビシステムの数は数千万台にのぼると見られている。

ね、ほとんどショッカーの世界でしょう。この手の悪漢共は世界征服のため、練馬の幼稚園バスを襲う、という、わけのわからない行為に出るのですが、幼稚園のPCだったら、襲われていても、全然、不思議じゃないですね。

日本のspamの特徴は携帯電話宛のものが7割を占めるということと、そのメイルのほとんどが出会い系、アダルトものであるということ。

これは私も経験がありますので、良く判ります。t-cupの掲示板を携帯で読めるように設定した直後からspamが殺到しましたから、あるいは、その掲示板業者の中に悪さをしたものがいたのか、システムがクラックされていたのかもしれません。よほど信頼のおけるサイト以外には、メイルアドレスなど書かない方が良いですね。

対策の一つはブロッキング、発信側でspamを送り出さないことです。spammerは、たくさんのメイルを出さなくてはいけませんので、すぐにタイムアウトしたり、エラーに対するリトライをしない。これを逆手にとって応答を遅らせたり、一旦エラーを返して、リトライに対して処理するなどの手があります。ちょっとじらされると、時間に厳しいspammerは、すぐにあきらめる、というわけです。

受信側でもできる対策は、ベイジアンフィルタ、つまり内容を統計的に分析してspamかどうかを判定する方法です。まあ、大体において、バイアグラなどという単語が出てくるのはspamですから、この手の単語をたくさん集めて統計的に処理すれば、見分けが付く、というわけ。もっとも、敵もさるもの、伏字にしたりして逃げる、なんていたちごっこも、、、

その他、社会制度面での対策として、送信側で料金を取るようにするとか、法律でこの手の行為を規制するなど、種々の方法が検討されている様子です。

まあしかし、そもそも自分のパソコンが「ゾンビ」になるのは困るわけで、そんなパソコン、危なくて使えない。株取引やオンラインバンキングなどに使ったら、情報を全部取られて、悪用されるかもしれません。

ここは、ウイルス対策を正しく行うこと、これが第一ではないでしょうか。皆がウイルス対策をしてくれれば、spammerの軍団も弱体化するはず。

また、ウイルス対策ソフトにはspam除けの機能があるのもありまして、これを使うと宣伝メイルはほとんど入ってこないのですね。ちなみに私はコレをインストールしました。が、防御体制、秘密にすべきかな???

逆に、そんな技術がありながらspamメイルを流し続けるプロバイダに、私は多少の不信感を覚えるのですね。ヤフーの掲示板にしたところで、効率的な宣伝削除が行われているとは言い難い。spam対策を名目に、競合する企業へのリンクを削除する、なんてことも行われている雰囲気なのですね。

今回の特集、ドコモの方も記事を書かれていて、さまざまな対策を実施したと。でもドコモユーザが被った被害、という観点が欠落しているのですね。

現実は、ユーザが実害を被っている一方で、ドコモはspamメイル受信料金をきっちり徴収していたのですね。ユーザから見ればドコモは共犯的存在。spamで儲けた過去がある。その認識がきちんとなされているのかどうか、私には大いに疑問なのですね。

spamが問題となった当初、ドコモの動きは鈍かった。そのため、巷には、ドコモはspamでも儲かるから放置しているのだろう、という噂が流れました。これが真実であるなら、ユーザに対する重大な背信行為です。この調査はきちんとなされなくてはいけないのですね。

企業の側でも倫理に徹すること、それが悪漢どもに付け入る隙を与えないことでもあります。やりたい放題では、収拾が付かなくなって、皆が困る羽目に、、、情報通信関連企業も、それじゃあ困るでしょ?


ネギまDVD#2、新星堂で赤い袋に入れてもらったら、のどかの姿が浮き出て見えます。なんか良い感じなのですが、持って街中歩くには、ちと恥ずかしい、、、

のどかのバクティオカードはヘナチョコが出てきましたが、皆これですか? どうせ入れるなら、正式版を入れれば良いのに、、、それとも、当り、があるのかな?


ギャラリーフェイクをチェック。絵は綺麗ですが、大人向。番組表は「アニメギャラリーフェイク」となっていましたので、「アニメギャラリー・フェイク」かと思っていたのですが、、、

成人向け漫画雑誌を読んで思うことは、何で漫画まで、仕事の話をせにゃならぬ、ということ。学生が学園ものを楽しんでいるわけですから、不思議もないのですが、違う世界を求めたい。

それにしても、ANIPLEX元気です。ここはソニー系ですが、要チェック、ですね。