これって、ひょっとすると、今日の社会を覆う問題の根源かも、、、なんてのが、「悲しきネット」の主張なんですよ~!!
掲示板で起こっている対立のほとんどは、温かみのあるコミュニケーションを求める人たちと、あらゆる人の理解可能な、正確な情報を求める人たちとの対立だったんですね。
グローバルスタンダード、なんてことをアメリカあたりが言い出して、日本の銀行が厳しいことになった、この一年でした。(おかげで株は安値で買えたけど)しかし、こと市場に関しては、グローバルスタンダード、必要なんですね。
今の日本経済、海外の取引を無視することはできません。株も、外人の売り買いで、大きく変動します。その判断の基準となる帳簿、正しく実態を反映しなくちゃいけません。
一方、全てにおいて自分のやり方を押し通そうとする米国のやり方に反発が強まっています。国や地域、宗教や民族の独自性を、国際社会ももっと尊重すべきなんでしょう。
豊かな文化を育み、人々が社会との一体感を自覚するには、温かみのある小さな社会が必要です。一方で、人間社会の営みは、全地球的な広がりを持ち、資源・環境問題にせよ、テロ・戦争を含む政治問題も、全地球的な議論と判断によってしか解決できないでしょう。
部分と全体との調和、実に難しい問題のように思えます。でも、これを解決する道、実はあるんですよ~!!
インターネットのやり方はその一つの例です。
インターネットに接続する際には、RFCという特定の約束に従うことが求められます。一方、RFCに従う限り、どの会社のPCでもどんなOSでも使って構わないし、その使い方も自由です。文字、音声、動画、なんでも送れるし、趣味に使うことも、商売に使うこともできるんですね。だから、地球上のあらゆる人たちが使えるようになったし、インターネットは、実に便利な道具になったわけです。
このやり方、実は、現在の世界で成功している、さまざまな社会システムに共通しています。学問の自由を保障するけど、その結論は、開かれた学会で議論される学術社会、企業活動の自由を認め、公正で開かれた市場で取引をする市場経済、結社の自由、言論の自由を認めるが、公正な投票で為政者を決める民主主義、どれもこれも、似たようなやり方なんですねえ。
実は、生物の進化も、似ておりまして、このやり方、遺伝的アルゴリズムが働くなんてことも、、、
これを全地球的な意思決定システムにも応用したらよいのでは、というのが私の考えです。ま、そうそう簡単に実現するようなものでもないんでしょうけどね。