コンテンツへスキップ

再考:富の再配分と、価値の創出。

民主党と自民党のスタンスの差、そんなことかと理解しているんですけど、この二つの方向性、かなり本質的な問題かもしれません。

民主党の考え方、少し前に経団連あたりで唱えた「米びつ論」に似てますね。これ、右上がりの経済の時には、企業は、新たなビジネスを立ち上げて、どんどんと利益を拡大すればよかったんですけど、経済の成長が見込めなくなると、有限の利益を、関係者の間でどのように配分するかが問題だ、という考え方ですね。

しかし、よく考えてみると、この考え方はおかしい。いくら経済が停滞しているといっても、それは、トータルで見たときの話し、個々の企業は、伸びたり、沈んだり、要は、企業間の競争は、しっかりあるんですねえ。だから、米びつ論、って企業が唱えちゃいけない。企業はあくまで成長を目指すもの。最近、米びつ論を聞かないのも、多分、その考えがおかしいことに気づいたんでしょう。

そうなると、民主党の政策は、、、? ということになるんですけど、米びつ論、国家の政策としては、正しいのかもしれない、、、

国の収入、税金ですからねえ。これ、増やされちゃあ、たまらない。大昔なら、外国に攻め込んで、領土や富を増やすという手もあったけど、、、

そうなると、国家に出来るのは、結局のところ富の再配分ということになってしまう。私企業の価値の創出を側面から支援する、という形での価値の創出はありえますけどね。

民主党、基盤は寄り合い所帯で、方向性も今ひとつはっきりしないんですけど、その攻め方、結構、良い線突いているのかもしれませんね。

あとは、党内を開かれた社会にすること、派閥のどろどろした争いはいただけませんけど、幸運にも党内にある、さまざまな考え方、これを開かれた形で戦わせ、公正な形で党の向かう方向を決めていく、これが出来れば、ひょっとして、民主党の主張する二大政党制も、ありえないことではないような気がするのでありました。