ちょっと言い訳、、、ま、この言葉に嘘はないんですけどね。
そもそも、この日記の隠れた目的である、悲しきネットの研究を始めたのは、ネットでのごたごたに傷ついて去る人たちに心を痛めたから。
でも、そういう人たちに、頑張ろうね、なんていったところで仕方ない。原因を明らかにすること、まずはここから取り組まなくちゃいけません。
かのフロイトが始めた精神分析、心の傷のゆえに、日常生活に支障をきたしている人の治療が目的なんですけど、なぜ心に傷を負ったのか、という、原因を突き止めれば、それだけで直っちゃうケースが多いんですね。
ネットでのごたごたも、その理由がわかれば、自然と解消するはず。まずは分析いたしましょう、というわけで、長い長い研究が始まったんですね。この研究にご興味のある方は、「悲しきネット」から入ってみてください。
それから、「エミちゃんの事件帳」シリーズ(1 2 3)も、癒し系ミステリを狙ったんですね。
これ、賞狙い、なんて下心もあったんですけど、、、何しろ癒し系ブームでしたからね。これ書き始めた頃は。でも、実際に応募するときは、ちょっと場違いな感じがして、そのキャッチコピー、外しちゃったんですねえ。失敗したかな?
まあ、私が推理小説を読んでいて常々感じてたことに、ミステリー作家、なんで、こんなに人間の暗い面、悪い面ばかり書くのかなあ、なんて疑問があったんですね。
ま、ヒトの影の部分がなければ、犯罪も起こらないだろうし、推理小説が成り立たない、という問題もあるんですけど、明るい少年少女向けとか、家族みんなで楽しめる、なんて方向を考えると、もう少し、ヒトのプラスの面を中心に書かれたミステリがあっても良いと思うんですね。
とは言うものの、このミステリー、多分に私のお遊びです。その第一は、リアリティーの追求。
探偵が絶対的な正義漢である、なんてのは嘘っぽい。探偵事務所の経営を考えると、せこい真似をしてでも、事務所の利益を上げること、これが一番、大事なことなんですねえ。
それから、ハッキングを初めとする技術的な部分や、医学的な部分も、かなり正確に書いたつもり。ただし、舞台は近未来、現在実現していないモノもあるし、クラッカーの技術をあまり詳しく書くのも止めました。クラッキングのテクくらい、専門書には書かれてるんですけどね。
あと、純粋の推理モノに付き物の、不自然な舞台設定、可能な限り排除しました。これをはっきりと打ち出しているのが#1。登場人物にも語らせましたし、ちらりと見える吊橋も、吊橋が出てくると、必ず落ちるミステリーに対する皮肉、面が割れちゃ探偵稼業は勤まらないんだよね、なんていう台詞も、、、
お遊びのもう一つは、アニメを意識していること。登場人物の名前、アニメの声優に似ているでしょう。放映中のアニメも、実は、そんな部分があったりして、、、だから、エミちゃんを読むときは、アニメを意識して読んでいただけるとうれしい。
実は、SFの方も、藤島アニメの雰囲気で迫っているんですねえ。こっちは、声優のお遊びはしていませんので、念のため。
あれれ、、、話があらぬ方向に、、、