以前、丸谷才一の「かがやく日の宮」をご紹介しましたけど、千年の黙(しじま)は、同じテーマをその時代の作者に近い視点から表現したものです。名探偵役は紫式部、ふ~む、探偵は頭が良いのが条件ですから、才女の紫式部を探偵役にする、ってのは、良い着想ですねえ。
もう一つのテーマは、著作権のような感じを受けましたね。同一性保持権、つまり、作者は作品を他人にいじられない権利を持つんですね。
ただ、ちょっと気になる点、この作品、丸谷才一の輝く日の宮と、独立に書かれたのかな? 偶然の一致なら良いけど、なんか、似た記述が多いような印象を受けました。もしも参考にしていたとすると、著作権の問題が起こりそう。