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止まりつつある地球の自転と、遠ざかりつつある月

地球の自転速度、徐々に低下しているそうです。これは、地球の自転に伴って汐の満ち引きがあるため。

潮汐のエネルギー、海面を数十センチ上げ下げしている、莫大なものでして、コレを利用して発電しようなんて試みもなされています。もちろん、エネルギーを取り出せるということは、どこかでエネルギーが失われているということ。

そのエネルギーの大元、地球が自転している、回転運動のエネルギーなんですね。これが汐の満ち引きに使われているものだから、地球の回転、徐々に遅くなります。

ところで、月の公転はどうなるでしょうか。天文学その他について解説したページ(リンク切れ)の「太陽系」によると、月は、この作用で、逆に、エネルギーを貰うんだそうですね。ちなみにこのページ、個人のページですけど、良く出来ていますね。

潮汐作用は、その星の自転にブレーキとして作用するんですけど、母星の自転と同じ方向に公転している衛星は、潮汐によってエネルギーを受け、逆の方向に公転している衛星は、潮汐によってエネルギーを失うということ。月がエネルギーを受け取ると、月が地球を回る軌道は、徐々に高くなります。つまり、地球から遠ざかっていくんですね。

なお、上に紹介したページ、地球の自転減速と月の公転加速を「反作用」と表現してますが、ちょっと誤解を与える表現、この二つの力、釣り合ってはいません。つまり、地球の自転を減速するのは、主として、汐の満ち引きに伴う海水流の抵抗ですけど、月の公転にエネルギーを与えるのは、満ち引きの結果地球の重心がずれるためですから。

つまり、潮汐は月が真上に来る時刻より多少遅れて満潮になるため、月の公転方向と地球の自転方向が同じだと、潮汐で動く重心が月にエネルギーを与えるとのこと。もちろんこの力、地球に反作用も与えるのですけど、摩擦によるロスよりはずっと小さい。

ま、しかし、自転と公転の方向、コレが逆だったら、大変なことになるとこでした。この場合、最後には、巨大な流星として月が地球に落下するはずでして、そのときの被害たるや莫大なものになるはずです。人類全滅くらいじゃ済まない、、、

しかし、それよりはるか以前に、月の引力の影響で、地球は壊滅的打撃を受けるはずです。例えば、月が今の距離の半分まで近づいたとき、月の重力は4倍になり、汐の満ち引き、現在の4倍の高さになるはず。このくらいなら何とかなるかもしれませんけど、1/10になれば百倍、ですねえ。汐の満ち引き、数十メートルに達する。地震も頻繁に起こるでしょうし、人は船の上で暮らすしかありません。


前に書きました宇宙線が雲を作る話説としては出ているんですね。しかし、それが起こっているかどうか、確認されていないということです。ひょっとして私、大発見をしたのかも、、、更なる調査、ますます必要ですね。

それから、訂正が2件あります。泡箱について紹介した本、バークレー物理学コースの「4 量子物理 下」でした(復刻版はこちら)。この460ページに水素泡箱の図面があります。また、その前後に何枚かの写真が掲載されています。ちょっと前のページには装置の写真も。もう一つ訂正。中の液体は、重水素ではなく、ただの液体水素のようです。謹んで訂正。