先日送られてきた学会誌、なんと、複素ニューラルネットワークの特集でした。と、言っても何のことかわからない人が多そうなので、ちょっと解説しておきますね。
まず、ニューラルネットワークとは、人間の脳細胞(ニューロン)の網のように絡み合ったもの、のことでありまして、ヒトはコレで考えている。で、似たようなものを、ICなどを使って、人工的に作ってやれ、そんな研究が人工知能(AI)の学問なのですね。
複素数というのは、実数と虚数を足した数でして、虚数は二乗して負になる数、ま、そういう数というものが、仮に、あるのだ、と考えてみると、数学のいろいろな公式が簡単になる。ま、技術的に便利な概念なんですね。
さて、私の自作小説レイヤ7なんですけど、これ、人工知性体の活躍するお話、で、こいつが賢くなった理由は実に、ニューロンで複素数を扱うようにしたからだ、という設定なんですね。まさか、本当にやってるヒトがいる、とは思いませんでした。
で、学会誌によりますと、複素数を使うことで、扱える情報の幅が広がる、振幅と位相が表現できる、なんて書いてありますが、何のことでしょうかね。
一方、小説の方は、現実世界に関わる部分と、頭の中で考えた部分を虚数部と実数部として分けて扱うことが出来るから、なんて理屈をつけているのですが、もちろんコレは、実数(リアル)と虚数(イマジナル=イメージしたもの)のしゃれでして、あまり大きな意味はなかったのですが、実際にやっているとなると、、、
だいたい、何で複素数にすると性能が良くなるか、まだ良く判ってないそうで、小説の世界が、現実の研究の先をいってるなんて可能性もあるかもしれない。
ま、この小説、いろいろな学問やビジネスに使えそうなアイデアを満載しております。まじめな研究でちょっと行き詰ったら、読んで良いこと、あるかもしれません。ちなみに、コレ、既に公開された情報。特許権などは主張しませんのでご安心ください。