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とほほ、な反省会は止して、クアルコムの携帯TVを

敗軍の将、兵を語らず、じゃありませんが、敗軍の投資家、相場を語らず、ですね。本日は、何も言いますまい。その代わりに、本日日経朝刊の気になるニュースを、、、

13面に囲み記事で掲載されていたこのニュース、クアルコムが$8億を投じて携帯電話にテレビを配送する、通信インフラ整備の事業に乗り出すとのこと。

クアルコム、通信関連の半導体メーカなのですが、こういう環境を作ることで、半導体が売れる、という利点を狙っていると。既に700MHz帯の権利を落札し、15チャンネル分の配信ができるとのことで、テレビ局と交渉中だそうです。

ここ、日本を含む米国外にもビジネスを展開するということですから、ひょっとすると、ライブドアやソフトバンクも、テレビ、流すかもしれませんね。

ただ一つ、気になるのは、このテレビ、デジタルデータも流せるのでしょうか。もしも、番組と連動してURLなどを流せるとすると、これは面白いですね。


さて、本日のライブドア、ですが、一つのニュースは15日現在の持ち株、46%強と。

これ、議決権ベースでも50%、ちょっと、とどかないですね。フジテレビのニュース、信用ならん、と思っていましたが、実は正確だったのね。ただし、15日時点の話。

で、昨日の1.5%に続き、本日も値を決めての取引が続いてまして、出来高1%ほど。まあ、昨日今日で2%ほど、持ち株比率を増やしていても不思議はありません。と、言うことは、全株式数の48%、議決権ベースで51%前後がただいま現在の数字です。

しかし、議決権が株式総数より少ないのは、海外株主の名義書換を拒否分とのことで、しかもこのデータは古い数字に基づいている。外人は、既に売却済みの可能性も高く、正しい議決権ベースの持ち株比率は、発行済み総数に対する比率に近いかもしれません。

つまり、ライブドア、実際には、まだ50%超の議決権を手に入れていない、かも知れない。ライブドア、ニッポン放送株を、あと3%ほど、何とか集めなくちゃ安心できません。

一方、ニッポン放送を巡る攻防戦に、ほぼ決着が付いたことから、世間の耳目は本丸、フジテレビを巡る戦いに移行しています。

先手を打ったフジテレビ、配当5倍増の高株価戦略。でもここも変動条項つきの転換社債、発行しているんですよね。この高値で転換されたらどうするのかな? ま、しない、という、お約束があるのかもしれませんが、、、

ニッポン放送が保有していたフジテレビ株、大和證券に貸し出して封印、でもその貸し出しの公式の理由は、転換社債の発行を順調に進めるため。これ、理由になっているのでしょうか? まさか、リーマンと同じで、空売りしてから転換するとか、そんなことを想定していたのでしょうか? それに、フジの転換社債発行に、何でニッポン放送が株を貸す。コレも不思議です。

もちろん、実際の理由は、ライブドアに議決権が渡るのを阻止するためでしょう。これは理由として、正当とみなされるものでしょうか? このあたり、いずれ物議を醸しそうな点でもありますね。

さて、この株を取り戻したといたしますと、ニッポン放送とライブドアの持ち株あわせると、フジテレビ株の28%ほどを所有していることになります。で、あと5%ほど手に入れれば、1/3を押さえて、拒否権が発生する。更に17%を押さえると、フジテレビの経営権もライブドアが握ることになります。

これ、実は、可能でして、ニッポン放送にフジテレビ株を買わせれば良いのですね。で、そのための資金は、ニッポン放送が増資をすれば良い。元々、資本金倍増の新株予約権を発行する、なんて話がありましたので、争いのないときなら増資は可能。しかも今度は、フジテレビの子会社化、という、れっきとした目的があります。

また、増資により株数が二倍に増えれば、フジテレビの持ち株比率も下がり、ニッポン放送のフジテレビに対する議決権が甦るという効果がありますし、フジが増資に応じてニッポン放送の株を買うとすると、敵に塩を送る形に。

もちろん、ライブドアの持ち株比率も下がるのですが、ポイズンピル、しっかりと仕掛けておけば、ニッポン放送を取り返されるリスクもずいぶんと低減、色々と面白い展開になりそうですね。

ま、来週、差止請求が却下されたら、話は振り出しに、業務提携が進んでも、この話はそこでストップ。まあ、泥沼化、傍目には面白いのでしょうが、当事者としては、どこかで和解の道を探るのではないでしょうかね。で、こんな面白い話も、日の目を見ず、という展開になる可能性、高いかな?


と、言ってる間に、深夜アニメ「ねぎま」のチェックを完了。しかし、今回のお話、なんか身につまされますねえ。って、こんなブログをやってると、アクセス数、気になるものでして、その結果、読んでいる人達におもねる内容にもなりかねない。

もちろん、コミュニケーション、一方的な発信ではないわけでして、受け手の様子をフィードバックして発信内容を変える、これは当然のことです。でも、伝えたい、その趣旨まで変えてしまうと、ちょっと問題なのですね。

ま、反省点としては、ライブドアに入れ込みすぎている感もある。これ、アクセス数が増えるのが嬉しいのですが、でも、だから書いているわけでもない。

ライブドアが主張する、ネットと(古臭い)メディアとの融合、これ、このページが最初からテーマの中心としている、メディアの社会学そのものなんですね。おまけに、サブテーマの投資、コレにも深いつながりがある。

まあ、こんなことを力説するのは自己正当化、なんてことも判っちゃうのが怖い。ねぎまの衝撃、恐るべし、です。深夜アニメ、こころしてみなくちゃいけません。恐ろしい世の中になったものです。でも、反省も大事、自分を見失わないようにこれからも気を付けていきましょうね。


原油、高騰してます。今晩の米国相場、あまり期待は持てませんね。春なのに、、、