コンテンツへスキップ

客観、追記

客観、などという言葉を前のブログに書きましたけど、ちょっと気になりまして、「客」という漢字の意味を調べてみました。デヴィドソンの言っております「客観」とは、私が常々考えております、西洋的な意味での「客観」、すなわち「オブジェクト」ではなかろうか、という印象を受けたわけです。

オブジェクトといいますと「眼前の対象」との意味あいが強い言葉であって、中国語や日本語の「客観」すなわち「ゲストの観かた」という意味合いとは相当に異なる、との思いを私は常々抱いていたのですね。でも、この思い、正しいかどうかは、漢字の「客」の意味するところによる、という点に気がつきました。

まあ、そういうわけで、「客」という漢字の意味、ちょっと調べてやれ、と、ウエブをサーチいたしました。少々見つけにくかったのですが、こんなページがみつかりました。簡単に引用しておきましょう。

各は「祈りに応えて神が降りてくる」という意味でしたが、ウ(うかんむり)と各で客とすると、「先祖を祭る建物(廟)に降りてきた神」を表します。このことから「家に迎えた客」という意味になり、乗客・客室などとつかう字となりました。もとをただせば、お客様は神様だったということですね。

と、いうわけで、私の理解は間違っておりません。「客観」は、「家に迎えたお客様の観かた」というわけですね。

それにしても、客に神様という意味合いがある、ということは初めて知りました。まあ、語源的に、という意味でしょうが、「客観」を「神の観かた」とするなら、これは絶対的な真理を意味し、西洋的な客観の意味合いに近づきます。ま、これは少々こじつけのような気もいたしますが、、、