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マクロスF第24話Lunar版で英語のお勉強♪

マクロスフロンティアは、すでに第25話(最終話)が放映されており、実は感動の終末を迎えているのですが、これは脇においておきまして、本ブログは前回に続き、マクロスF第24話Lunar版での英語のお勉強、後半をご紹介することといたします。今回も、思いの詰まったせりふにスポットを当ててみていくことといたしましょう。

まずはシェリルのせりふ(独白)です。「This is how it should be. There are no more nagging thoughts. All that's left is to go out in a blaze of glory. Now there is only music and me. So, Listen to my song!!! これでいい。もう思い残すことはない。後は燃え尽きるだけ。今あるのは音楽と、そして私だけ。だから、私の歌を聴けぇ~!!!」からまいりましょう。

“nagging”は「しつこい頭痛」といった意味の言葉で“nagging thoughts”は「くどくどと考えること」といった意味になります。「燃え尽きる」は文字通り“go out in a blaze of glory”、blazeは「炎」、gloryは「輝かしい(昇天)」といった意味合いで、なるほど、燃え尽きるという意味にはぴったりですね。

シェリルの歌う中、アルト達、新統合軍が出撃いたします。これをテレビで見ていた兄弟子とアルト父の会話が挿入されます。

兄弟子「Master Alto-san is 先生、アルトさんが、、、
アルト父「Is that your love... それがお前の

これは少々妙な翻訳ですね、「舞」を“love”と訳すのは。ひょっとして、翻訳する人には「まい」が「あい」と聞こえてしまったのかもしれません。しかしなあ、、、

実は、マクロスF24話の英訳は、別バージョンが早くからアップロードされていたのですが、この訳も、舞をloveとしております。

この事実から演繹されることに、Lunarは他の訳を参考にしているのではないか、という疑惑があるのですが、さて、真実やいかに。

ちなみに件の別バージョンはあまり良い訳ではありません。最初のシェリルの独白は、“This is for the best. I have no regrets. I'll just burn ablaze. The only things I have are music and myself. That's why, Listen to my song.”というわけ。

まあ“regret”は「残念」ですから、「思い残すこと」といった意味もあるのかもしれませんが、Lunarのほうが良い訳であるように思われます。“ablaze”は「燃え上がる」という意味ですから、「燃え尽きる」というのとはちょっと違うような気もいたします。まあ、こちらの訳も悪くはありませんが、やはり、全体を通してみればLunarの訳のほうがかなり良さそうに思われるのですね。

しかしそのLunar版が、既出の訳を改良しただけ、というのは少々問題であるようにも思われます。良くて当たり前でもあるのですね。先人の知恵を利用するのはかまわないのですが、利用した旨を断るのが礼儀(精神的労苦に対する権利の尊重=著作権の遵守)というものです。

まあ、著作権的には、マクロスのアニメを勝手に使っているだけに、自らの権利が侵害されたところで文句を言えた義理もない、ということはいえるのですが。それにしても、love danceの一件に関しては、Lunarも少々味噌をつけてしまった感じです。

閑話休題。新統合軍は敵の制空権域へと突入いたします。

司令官「Movements on the bug side? 虫どもの動きは?
監視係「Their deployment speed is below one third normal. Unable to detect coordinate movement patterns! 展開速度は通常の1/3以下。連携統合指揮も認められません!
司令官「The song, it's working! 効いているのか、シェリルの歌が!

この監視係のせりふも良いですね。簡潔にして要を得ております。軍人たるもの、このような的確な報告を心がけなければいけません。もちろんこれは、ビジネスの世界でも通用しそうな話ではあります。

「通常の1/3以下」を“below one third normal”なんていうのは、単語を並べただけに見えるかもしれませんが文法的にも正しい英語です。で、これが結構かっこよかったりするのですね。このパターン、normal(通常)をstandard(標準)にしたりrequirement(要求)にしたりと、応用も結構効きそうです。

アルト達のディメンションイーター弾の前に、バジェラの防衛線は次々と破壊されていきます。

レオン三島「We can do it! We can do this! いける。いけるぞ

一方、グレースに心と体を開いてしまった結果、怪しげなリングに囚われたランカにグレースがささやきかけます。

グレース「You can see it, can't you, Ranka-san? Those who wish to violate this planet are attacking. 見えるでしょ、ランカさん。この星を犯そうとする者たちが攻めてきているわ
ランカ「That is... the enemy? あれが、、、敵?
ブレラ「That's right. Go on, Ranka, protect it. This beautiful planet. That is your atonement. Mother surely wants that too. そうだ。さあ、ランカ、守るんだ。この美しい星を。それがお前の償い。母さんもきっとそれを望んでいるはずだ
ランカ「Okay, brother. うん、お兄ちゃん

こんなやり取りがあったとはいざ知らず、新統合軍側はこれまでの作戦の進展に気をよくして、次の段階へと進んでまいります。

司令官「Ohh, the Vajera are... They are braking up. おお、バジェラたちが、彼らが分断されていく
レオン三島「We'll take this chance and swoop in! Land island-1 on the surface! このまま一気に行くぞ。アイランド・ワンを地上に降下させろ

そこに、ランカの歌が伝わります。新統合軍の面々もこれに気づきます。そこに巨大なランカのイメージが現れます。この時点では、これはアニメの表現上の絵かと思ったのですが、お話の上でも実際に見える像でした(最終話をみて気づきました)。

ルカ「They're regaining coodination?! 同期を取り戻している
アルト「This voice... it can't be! Ranka? この声、まさか、ランカ?
通信兵「The fold waves are causing interferance. Vajera swarm combat strength increasing. フォールドウエーブが干渉しています。バジェラ群、戦力増大!
司令官達「Impossible! So she really has betrayed Humanity? ばかな。ランカ・リー、やはり、彼女は人類を裏切ったのか?
レオン三島「What's Sheril doing?! シェリルはどうした
司令官「She is continuing to sing, but 歌い続けていますが
シェリル「This.. This is her true power? これが、あなたの力? 本当の力なの?
ルカ「The Vajera's network is amplifying Ranka-san's song! バジェラのネットワークがランカさんの歌を増幅しているんだ

ランカの歌に力を得たからか、シェリルの歌の力が失われたためか、バジェラの攻撃が力を増します。ランカの“I love you”という歌声とともに、新統合軍の戦艦が轟沈。アイランド・ワンにも被弾いたします。

そしてグレース・オコナーが動きます。

グレース「Your key is in the palm of my hand. The position of Queen belongs to me. Now clear the way!!! お前たちの鍵は私の手の中。もう、女王の座は私のもの。さあ、道を開けなさい!

グレースの前の壁が破れ、クイーンの玉座が現れます。

一方のアルト、いよいよ最後の決断をいたします。しかしそこに、手ごわい邪魔者が現れます。

アルト「You... Why do you... How come you're trying to destroy us?!?! Ranka!!! お前は、お前はどうして、何でおれたちを滅ぼそうとする。ランカァ!
ブレラ「Get away from my little sister! おれの妹から離れろ
アルト「Little sister?! 妹だと?
ブレラ「That's right. そうだ
シェリル「Alto... アルト
アルト「Wha are you making Ranka do this?! どうしてランカにあんなまねを
ブレラ「This is our mission, as brother and sister. To protect the planet where the Vajera live from invaders! それがおれたち兄妹の使命だ。バジェラの暮らす星を侵略者から守ることが
アルト「Invaders?! No, we're... 侵略者? 違う、おれたちは、、、
クラン「You are the ones who attacked us! 襲ってきたのは貴様らだろうが
ブレラ「It was you people who first intruded in our territory! 先にテリトリーに侵入してきたのはお前たちだ

この議論、もちろんブレラの主張はグレースに操られてのものですが、仮にそうでなかったところで、この手の議論は水掛け論になってしまうのですね。戦いが始まったら、もう、どちらが悪いなどといってみたところで始まりません。何もいわずに戦いをやめるか、そうでないなら、勝つしかない、ということでしょう。

ブレラの猛攻にクランが被弾いたします。「Klan! クラン」と叫びながらブレラに立ち向かうアルトですが、アルトはブレラの一撃をもろに食らってしまいます。

ブレラ「Be scattered to the end of the galaxy! 散れ、銀河の果てへ
司令部「Sagittarius-1 hit! サジタリウス・ワン、被弾
クラン「Alto! アルト
ルカ「It can't be... そんな
シェリル「ALTO!!! アルトぉ~!!!

とシェリルが悲嘆の叫びを上げるところでエンディングとなります。

これでは、アルトは死んだ、と思ってしまいますよねえ。でも機体は壊れてもアルトは脱出。最終話では再び大活躍いたしますのでご心配なく。しかしこの予告編も、人が悪いですねえ、、、


2016.6.12追記

ご注意:ネット上に公開されているマクロスフロンティアは著作権者に無断で公開されているものが大部分であり、本ブログに掲げたURLの相当部分は既にリンク切れとなっております。原作にご興味のある方は、以下のDVDをご手配ください。

1:第1話収録
2:第2, 3, 4話収録
3:第5, 6, 7話収録
4:第8, 9, 10話収録
5:第11, 12, 13話収録
6:第14, 15, 16話収録
7:第17, 18, 19話収録
8:第20, 21, 22話収録
9:第23, 24, 25話収録


2018.3.2追記:マクロスFで英語のお勉強シリーズです。新しいものから過去に向かってリストアップしています。古くなるにしたがって、内容は貧弱になります。話の筋は逆になってしまうのですが、英語のお勉強をされるのでしたら新しいものからどうぞ。

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