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マクロスFでの英会話のお勉強も最終回です(#1)

マクロスフロンティアも最終回を迎えてしまいましたが、これをしゃぶりつくしながらの英会話のお勉強も今回が最終回となってしまいました。

前回は、Lunarがなくなっちゃった、などとあわてておりましたが、こちらに派手なタイトル入りでアップロードされておりました。昨日ご紹介した非Lunar版との違いを見たりするのもまた一興かもしれません。

と、いうわけで、前回と同じ部分を、Lunar版で改めてご紹介することといたしましょう。

アルト:Thinketh not and thou shalt be the brossom, Thinketh and thou shalt not be. Just let my feeling lead the way...and I will FLY! 思わざれば花なり。思えば花ならざりき。ただ、感じるままに、おれは、飛ぶ
オズマ:All craft, here we go! TOTSUGEKI LOVE HEART! 全機、いくぞぉっ! 突撃、ラブ、ハートォ!
アルト、ルカ、クラン:Understood! 了解!

TOTSUGEKI、ですかあ、、、これは日本語を知らない人にわかるものなのでしょうか? また、「了解」は、ここでは“Roger”のほうがしっくりくるような気もいたします。さすがのLunarといえども、全部が全部優れているというわけではないようです。

クラン:Michel... Give me strength! ミシェル、わたしに、力を!
ルカ:Simon! John! Peter! Now I unlock your chains. Show the power that once plunged Macross City into the depths of terror... System-Judah, release! シモン、ヨハネ、ペテロ。今君達のくびきを解き放つ。かつて、マクロスシティを恐怖の底に陥れた、その力、ユダ・システム、リリース!

こういうことをやっている間も、シェリルはずっと歌い続けております。ランカの目を覚まさせるために。もちろん、バジェラの攻撃に対処するという意味もあるのでしょうが。

アルト:Ranka! Can you hear me?! My voice?! Sheril's song?! Open your eyes, Ranka! Take your song... Take back your true song! ランカ、聞こえるか、おれの声が、シェリルの歌が。目を覚ませ、ランカ。お前の歌を、本当の歌を取り戻すんだ!

そして、ランカの腹部が輝き、かつてブレラが「お守りだ」などとほざきながらランカの首にかけたハーモニカが砕け散ります。これ、ランカを操るためのアイテムだったみたいですね。ひどい奴。

ランカ:Alto-kun... アルト君
グレース:We're connected! つながった

バジェラ母星の表面の渦に光が広がり、強力なフォールド波が発射されます。

アルト:Sheril! シェリル!
シェリル:ああ~っ!

グレース:We've... taken everything! Hark, lowly pests! We have now obtained the entire Universe. ... through the power which even the protoculture sought, admired... and eventually deified and mimicked the form of, the super-dimensional lifeform... The power of the Vajra! すべてを手に入れた。聞くがよい、虫けらども。われわれは今、全宇宙を手に入れた。プロトカルチャーがその力を求め、憧れ、ついには神格化して、その姿をたたえた超時空生命体、バジェラの力によって

そして、紅白歌合戦におけます小林幸子も真っ青になりそうな、巨大な鳥状の物体がそこには現れます。これはすなわち、ランカがおりますバトルギャラクシーとは別の存在でして、バジェラクイーンが巨大化した、ということでしょう。

キャッシー:That voice... Grace!? この声、グレース!
ボビー:What a behemoth! なんて、でかブツなの?
オズマ:You goddamn monster!!! That don't work?! このばけものがー。く、効かない、、、
ルカ:This is... a dimentional fault?! これは、、、次元断層!?

でましたよ、次元断層。涼宮ハルヒの憂鬱でおなじみのアレ、ですね。でもなんでここに次元断層などが現れるのでしょうか。マクロスのお話におきましては、次元断層は自然現象であったはずなのですが。

まあ、バジェラは次元断層を超える技術をもっておりましたので、次元断層そのものを制御する技術ももっている、ということであるのかもしれません。

ともかく、グレースは全宇宙を支配してしまいまして、フロンティア11から地球にいたるまで、バジェラ軍団を派遣いたしまして総攻撃の構えを見せます。これはエライコト、となったわけです。

グレース:FEEL OUR POWER!!! 思い知れ、我らが力を!

グレースらの総攻撃が始まり、マクロスフロンティアは阿鼻叫喚の巷となります。

シェリル:I'm sorry, Ranka-cha... Alto... ごめんね、ランカちゃん、アルト、、、
アルト:Sheril!! シェリル、、、うわっ

シェリルの頭部から黒い影が広がります。これは、シェリルの体を犯していたV型感染症の効果が全身に広がったことを象徴的に示しているのでしょう。

そうこうしている間にも、アルトの機体にも、マクロス・クォーターにも、容赦のない攻撃が加わります。

オズマ:Cathy! キャッシー!
キャッシー:Are... we done for? もう、だめなの?

そこに聞こえてまいりましたのがランカの歌声「アナタノオト」です。

アルト:Ranka? ランカ?
ブレラ:That's the way, Ranka. いいぞ、ランカ
ランカ:Brother?! おにいちゃん!
ブレラ:Geting hit let me finally escape their control. Come on, sing, Ranka! Sadness, anger, joy... Put all of your feelings into your song! 被弾したおかげでやっと奴らの支配から逃れられた。さあ、歌うんだ、ランカ。悲しみに怒り、喜びも、思いのすべてを歌に乗せて!
ランカ:Brother... お兄ちゃん
ブレラ:Yes. This time we will stop this fight. This is our atonement, as brother and sister! そうだ、この戦いをとめてみせる。それがおれたち兄妹の、つぐない
オズマ:This song...Ranka! Your song got the Vajra to... は、この歌、、、ランカ!お、お前の歌が、バジェラに、、
司令部の女性:The Vajra attack is being stopped by Ranka Lee's song! ランカリーの歌にバジェラの攻撃が止まっていきます
司令官:What?! Didn't she go over to the enemy side?! なに? 敵に回ったのではなかったのか?
司令部の誰か:Unknown. However, it is competing with the fold wave from the Vajra Queen and expanding! わかりません。が、バジェラクイーンからのホールド波に対し、拮抗して広がっていきます

そしてランカが歌いながら大きく手を広げますと、アルトとシェリルの意識がランカの元に飛んでいきます。このシーンもすごいシーンだと思うのですが、おわかりでしょうか?

つまり、ヒトがニューロンで思考するように、バジェラは腸内細菌で思考しております。しかも、ニューラルネットワークが一人の人の脳内に限定されているのに対し、腸内細菌はフォールド波通信により、バジェラ全体でネットワークを形成している、という前提になっているのですね。

そして、バジェラの腸内細菌はランカの腹部とシェリルの脳内にあり、彼女らはバジェラのネットワークとのコミュニケーションができます。アルトは、といえば、一応シェリルのイアリングをつけておりますので、何らかの通信ができても良いのですが、この部分はストーリー上、少々弱いところです。

ここは、“何らかの理由によりアルトはV型感染症に感染している”としてしまったほうがすっきりしております。実は、保菌者からの体液感染があってもおかしくはないシチュエーションは過去にあったのですね。大人の立場といたしましては、実際はそういうことであったのだが、青少年の鑑賞も前提としている都合上この事実をあからさまに述べることはできない。であるがゆえに、象徴的にイアリングが示されているのだ、と解釈しておきましょう。

さて、われわれが認識している世界は、その情報を発している大元が外界にあるといたしましても、意識されている姿は脳内に形成された姿であるわけです。だから、ニューラルネットワークに個体間のコミュニケーションが接続されますと、物理的に離れている人々が、あたかも同じ場所にいるように感じることも、全く不思議のないことであるわけです。

というわけで、ランカの元にシェリルとアルトが集まったという脳内イメージを、アルト、シェリル、ランカの三者が共有することとなり、そこでのストーリーが以下に展開される、というわけです。

それにしてもこのややこしいシチュエーションを展開しながら、哲学的にも脳科学的にも平仄があっております。マクロスフロンティアの奥の深さには驚かされます。

ランカ:Stand up, Sheryl-san. 起きて、シェリルさん
シェリル:Ranka-chan... Stop this...My role is finished. There's nothing left for me. Nothing... ランカちゃん? やめて。私の仕事はおわり。何も残っていないわ。なにも、、、
ランカ:Dmmy! ばかぁ!

と、なんとランカはシェリルをひっぱたきました。逆のシーンが以前あったのですが、その意趣返し、などと考えるのは偏狭に過ぎます。ここは、生を諦観したシェリルに生きる力を与えよう、ということでしょう。

お話は佳境に差し掛かってまいりましたが、楽天ブログの文字数制限となりました。続きは別稿といたします。


2016.6.12追記

ご注意:ネット上に公開されているマクロスフロンティアは著作権者に無断で公開されているものが大部分であり、本ブログに掲げたURLの相当部分は既にリンク切れとなっております。原作にご興味のある方は、以下のDVDをご手配ください。

1:第1話収録
2:第2, 3, 4話収録
3:第5, 6, 7話収録
4:第8, 9, 10話収録
5:第11, 12, 13話収録
6:第14, 15, 16話収録
7:第17, 18, 19話収録
8:第20, 21, 22話収録
9:第23, 24, 25話収録


2018.3.2追記:マクロスFで英語のお勉強シリーズです。新しいものから過去に向かってリストアップしています。古くなるにしたがって、内容は貧弱になります。話の筋は逆になってしまうのですが、英語のお勉強をされるのでしたら新しいものからどうぞ。

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