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アゴラへの私のコメントが読めなくなった、という問題について

最近、このブログの書き込みはほとんど行っていないのですが、アゴラへのコメントはちょくちょく書き込んでおりました。でも、いつの頃からか、アゴラは私のコメントを非公開にしたようで、他の方からはアゴラ記事への私のコメントは読めなくなっている様子です(私の認識が間違っているようでしたらご連絡ください。)

このコメント、FaceBookにも書き込んでおりますので、FaceBookにログインして私のページをチェックしていただければどなたでも読むことが可能です。最近では多くの方がFaceBookを使用されておりますので、私のコメントが闇から闇へと葬られているわけではありません。でも、アゴラの記事だけを読んでいる方は、私のコメントに気づかない、という問題が生じます。

アゴラが私のコメントを嫌うわけも、わからなくはありません。主宰者の一人であります池田氏はちょくちょく誤った記事を書かれておりまして、私のコメントのいくつかはこれを指摘したものですから、池田氏が「自らの知識の欠如を読者に知られては困る」と考えるのも理解できなくはありません。

でも、ネットの良いところは間違った書き込みにコメントが寄せられることでして、自らの思い違いが簡単にわかる、これはすばらしいことだと私などは考えております。たとえばデカルトの“コギト”に関わるWikipediaの解説は、私の以前のブログに書きましたように明らかな誤りがあったのですが、私の指摘により、現在では修正されております。

Wikipediaにはさまざまな批判もありますが、とにかく誤りの指摘に対してきちんと修正を行っておりますことは、その内容はかなりの程度信頼に足ると考えても良いように思われます。一方でアゴラは指摘のコメントを見えなくしてしまう。これは少々問題があるのではないでしょうか。

元々アゴラは原子力村の広報誌的臭いがぷんぷんとしておりましたので、信頼性など最初からないと考えるのも一つの見識でしょう。でも、経済的な議論に関してはもう少々理性的であっても良いのではないかと思います。

私もアカデミズムの世界とは長い付き合いですので、こちらの感覚も、実のところわからないではありません。実は、学者というものは世間の人が考える以上に妬み嫉みの強い方が多く、うまくやっている学者に対してはまず反発する、というシーンを多々目にしてまいりました。

池田氏の文章を読む限り、池田氏はリフレ派の学者に感情的な反感を持っている、という印象を受けます。安倍政権でリフレ派が重用されている現実を考えますと、アベノミクスに対する執拗な批判は、これに対する反感のなせる業であるのかもしれません。感情的な反感によって文章を書いた場合、論理的な齟齬がえてして生じ、これを指摘するコメントに対してはまともな対応もできず消してしまえということになったのではないでしょうか。

わが国には言論の自由も結社の自由もありまして、アゴラなり池田氏がどのような活動をされるのも勝手ではあるのですが、傍から見ておりますと少々みっともないとの印象を受けます。よい大人が何をやっているのでしょうね。

と、いうわけで、アゴラのコメントはコメントとしてこれからも続ける一方で(こちらはFaceBookでお読みください)、これからはブログの方でももう少し議論していきたいと考えております。アゴラのコメントは簡単に書けるのが利点なのですが、多くの人に読んでいただけないのではいたし方ありません。時間の許す限り、という条件付ではありますが、この先は本ブログを充実させていきたいと考えております。

これからもお付き合いのほど、よろしくお願いいたします。なお、私の記事に対する批判は大歓迎です。ご意見、批判、何でもかまいません。じゃんじゃん書き込んでください。


ちょこっと追記

先日の参院選東京選挙区で反原発を主張する山本太郎氏が当選いたしましたが、アゴラでは山本氏に対するネガティブキャンペーンを何度か行っております。山本氏の当選は、多少のサプライズと受け止められたのですが、アゴラのキャンペーンがひょっとすると山本氏の当選を後押ししたのではなかろうかと私は考えております。

少し前のことでしたが、高市早苗氏の「悲惨な爆発事故を起こした東京電力福島第一原発を含め、それによって死亡者が出ている状況ではない」との発言が強い反発を招き、自民党もこれを不適切な発言であるとしております。「原発事故で死者がでていない」との主張は原子力村の村民の典型的主張なのですが、自民党もこの発言を封印している理由は、原子力村など既に消滅している、としたいが故であるように私には思われます。

原子力村に対する多くの人の認識は、現実に存在する危険を隠蔽する集団というもので、福島の事故以前には安全神話を振り撒いた人々である、といったところでしょう。

実はアゴラの記事にも誤った記述は何度かありました。たとえばこの記事では12日間の累積被爆量を年間の被爆量と誤認して「年間100mSvを上回る地域は原発の周辺の半径数百mだけだった」としておりますし、こちらではMITのレポートを誤読して「毎時120μSv(年間1.05Sv)を5週間にわたって照射しても、DNAの切断は見られなかった」との実験事実から「この実験からいえるのは、少なくともICRP基準の1000倍の被曝(年間1Sv:筆者注)でも遺伝子に影響は出ないということである」との結論を導いております。これらの誤りに対してきちんとした訂正を行うことなく、原発推進の立場を取り続けておりますと、自民党ですら否定しようとしております原子力村の存在を天下に知らしめる結果となってしまいます。

その手の人々がネガティブキャンペーンを張りました山本太郎氏ですから、ここは一つ応援しなくてはいけないと考える人々が現れることもあったのではなかろうか、というのが今回の選挙結果に対する私の印象なのでした。