このブログで何度か取り上げましたSTAP細胞をめぐる騒動に関して、理研は再調査の必要なしとの結論に至ったとのニュースがでております。
まあ、これはおおよそ予想されたことでありまして、小保方氏が失望したなどという話もあるのですが、彼女もこのような展開は想定されていたはずです。なにぶん、待ってましたとばかりに小保方側の弁護士のコメントがありましたから。
この問題に関しましては現代ビジネスの記事がすべてであるような気がいたします。つまりは、今日の理研の組織問題、文部科学省からの天下りが問題をこじらせているのではないか、ということなのですね。
理研にしてみたところで、その主張が正しいのであれば小保方氏の反論をきちんと退ける論理展開をすればよいわけで、これをきちんと行えば世間も納得し、小保方氏にも諦めが付くというものです。でも現状は門前払いに近い形で、傍から見ればはなはだ納得の行かない形。もちろん小保方氏サイドにも納得できるはずもなく、このまま行けば裁判という展開になるのでしょう。
これは、弁護士先生の方々にはおいしい展開なのでしょうが、研究者にも研究機関にもまったく利益になる話ではない。ばかげた争いに突入してしまうのではなかろうか、と危惧しているわけです。
で、何でそんなことになったかというと、これはひょっとして、官僚特有の無謬主義が悪い形で現れてしまったのではなかろうか、と邪推しているわけですね。つまり、最初の結論こそ完璧である、と、、、
まあ、実のところがどうであるのか、さっぱり分からないのですが、こういう形は創造的開発環境からは対極の世界。何でこんなことになってしまったのか、もうすこし何とかならないものなのか、忸怩たる思いをじくじくかみしめております次第です。