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イケハヤ師vsネット民、ボクシングに喩えれば、、、

このブログでは、以前からイケハヤ師をウォッチしているのですが、このお方、ネットの方々からはえらく評判が悪く、最近ではアットウィキにまとめまでできる始末となっております。

私の見る限り、ネットの方々はイケハヤ師の考え方をかなり誤解しているように思えますし、でも、最近のイケハヤ師はちょっと変、との印象もあります。そこで、今回はそのあたりにつきまして書くことといたします。

「貧乏くさい」ことの是非

まず、ネットの方々からのイケハヤ批評として「貧乏くさい」という点があります。だから、口で言うほど儲けてはいないのではないか、などとまで言われているのですが、昔からのイケハヤ師の考え方を知ればこれはちょっと違うのではないか、という気もするのですね。

イケハヤ師、以前より、ホームレスを支援する雑誌でありますビッグイッシューの編集に協力するなど、弱者支援に力を注いでいた方です。で、最初の方向が、彼の著「年収150万円で僕らは自由に生きていく」などにもありますように、収入が少なくても生活できるノウハウの提供であり、比較的簡単に(少ないとはいえ)収入を得るノウハウの提供だったのですね。

この路線上に今のイケハヤ師をみるならば、貧乏くさい生活のあり方は、元々の路線の延長上であり、稼いだからといって大いに使うのではなく、行き場を失った弱者の避難港的施設をつくるために資金を活用しよう、というのはまさに彼の考え方に即しているように思われるわけです。

仏教にも通じる価値観

このような考え方は原初的な仏教にも通ずるもので、アルボムッレ・スマナサーラ師との対談をおこなったりこれを纏めた「仏教は宗教ではない~お釈迦様が教えた完成された科学~」などを出されているのもこの路線上にあります。貧乏くさいのは、宗教的には、むしろ美徳とされる場合が多いのですね。

(2017.1.23追記:ブッダの教えの科学性については、以前のこのブログでもご紹介しましたアンベードカル著「ブッダとそのダンマ」あたりを読まれるとよくわかります。)

最近、職場での過労やストレス故に、うつ病になったり、はなはだしい場合には自殺してしまう若者が増えております。このような現実をみれば、「まだ大企業で消耗しているの?」と第二の道を提示し、逃げ出す相談に乗ったり逃げ場を提供するという行為は、社会的にも有意義な行為であると思うのですね。

というわけで、イケハヤ師vsネット民の第一ラウンドは、イケハヤ師圧倒的優勢の内にゴングを鳴らしてもよいように私には思われる次第です。

ブログ品質の低下という問題

では、現在のイケハヤ師に問題がないか、といえば実はそうでもない。最近のイケハヤブログは、とみに品質が低下しているように私には思われるのですね。

この原因として、第一に、有償の情報提供に注力したということがあげられるでしょう。たしかにお金を儲けようと思えば、サロンなりnoteなりの有償での情報提供が手っ取り早いということはあるでしょう。イケハヤ師、一時はゲーム感覚で、収入増に燃えた時期があったのですね。

でも、サロンやnoteに食いつく人たちは、ブログを見たからそうしているのであって、肝心のブログの品質が低下したのでは、有償の情報提供ビジネスも先細りになってしまう。そして、元々のブログがイケハヤ師の思想を広める手段であったとしたら、その品質低下は、彼の思想活動に大いにマイナスとなってしまいます。

このあたりで、サロンやnoteからブログへと、力の入れどころを変えていく必要があるように、私には思われます。

イケハヤランドの今後

第二の問題は、イケハヤランド。これはどうも、失着であったように私には思われます。この路線を継続するなら、まずは本山町の町の中に住居を確保して、腰を据えて開拓を進めていくしかないように私には思われます。

この手の不動産、買ったはいいが手放すこともままならずひどい目にあった、という話をよく聞くのですね。イケハヤ師にきちんとした戦略があってのことであればよいのですが、もしかすると、かなりのドツボにはまってしまったかもしれません。その場合、誰かが引き取ってくれればよいのですが、それがかなわない場合はきちんとした形に開発を進め、社会的価値を高めたうえで手放す、という方向を目指すしかありません。

この先、イケハヤランドには、自宅と集会場、宿泊施設(安アパート的施設で充分でしょう)を造り、周辺に田畑を作って自給自足生活できるようになれば、一応の成功といえそうな気がします。共同のふろ場も必要でしょうが、温泉を掘り当てたらいうことはありません。

自然エネルギーにこだわらない方が...

電気に関しては、太陽光だけではおぼつきませんが、自家発電機を備えればなんということもないのですね。(11/3追記:200万円も出せば立派な発電機が手に入ります。多人数が暮らすことを前提にするなら、もう少し出力の大きなものが必要でしょうが。)また、飲料水は、ウォーターサーバを入れれば清潔な水をいつでも飲むことができます。ここまでくれば、手放したくなっても、本山町が引き取ってくれるのではないでしょうか。逆に、建設段階から、引き取りたくなるような仕様で計画しておくこともポイントといえそうです。

アラスカの何もないところで生活している人もおります。文明から切り離されても、物資の供給さえ可能であれば、人は生きていくことができるのですね。

と、いうことで、第二ラウンドはイケハヤ師、TKO直前のよれよれ状態であるようにも見えます。このあたりで方向性を変えること、これが今のイケハヤ師にはまず必要なことではないか、というのが今の私の印象です。