イケハヤ師がビットコインを買った途端に暴落、という話がそこらじゅうの投資関連ボードをにぎわしておりました。これとかこれとか、これとか、、、多すぎるのでもう書きませんけど。
イケハヤ師の高笑い?
これ、イケハヤ師の狙い通りであるような、、、なにしろ、イケダハヤトの名前すら知らない人たちにまでイケハヤブログを宣伝する格好になってしまっております。イケハヤ師、失敗をネタにする人生を始めるなどと宣言しておりまして、今回損をしたといっても数万円。ブログの読者が増えれば、こんな損失よりもはるかに大きな実入りがあるはずなのですね。
つまりは、イケハヤ師が相場師の皆さんに嘲笑のネタを提供したというよりは、相場に携わる人たちが美事にイケハヤ師の術中に嵌ってしまった、ということでしょう。今回のビットコインの大暴落は、イケハヤ師にとりまして美味しすぎる展開であったようにしか、私には見えないのですね。(1/13追記:案の定ネタにしてますね。)
ビットコインの仕組みとリスク?
で、ビットコインなのですが、データを分散管理することで頑健性を保証するというのは優れたアイデアですし、数学的な裏付けがきちんとあるところは、現代的で優れております。そして、この安全性を保障するのが採掘という行為で、ビットコインを採掘する人が多いからビットコインの安全性が保たれているというのですね。
でもこれ、本当に大丈夫なのでしょうか。
なにぶん、ビットコインの総量は限られているということで、採掘はだんだんと困難になる。ビットコインの採掘がペイしなくなりますと、採掘する人がいなくなり、ビットコインのシステム自体が成り立たなくなりそうです。
もちろん、採掘したビットコインは採掘した人のものになりますから、ビットコインの価値がどんどん上がっていけばよいのですが、これって、バブルの時代の考え方と同じで、誰かが疑問を感じ始めたら、瞬時に崩壊してしまうのですね。
ビットコインの採掘現場
ビットコインの採掘は、道具を買ってくれば素人の人でもできるとのこと。たとえば、こちらのページには体験談が記載されておりますが、結論部分は次の通りです。
約5ヶ月、お小遣い制お父さんが本気で採掘してみた結果、投入費用15万円に対して約9万円分のビットコイン(投入額の60%)を採掘できました。
でも、電気代が収入の半分近くかかっています。したがって、5ヶ月間での回収率は30%というところです。
あとは、先行投資した他のコイン達でどれくらい挽回(回収)できるか、ですね。皆さん、いかがでしたでしょうか?
つまりは、そうそう儲かるものでもない(現時点では赤字)うえ、電気代が相当にかかっている、と。(計算がわかりにくいのですが、15万円の設備投資に対して、売り上げが9万円、変動費(電気代)が4.5万円であれば、5か月間に得られた利益は4.5万円で、投資額の30%となります。でも、売り上げから変動費を差し引いた粗利は50%ありますから、操業を続けていけばいずれは設備投資が償却できる計算で、ビットコインの採掘事業が赤字というわけではありません。)
一方、中国のビットコイン採掘は、かなり大規模なシステムを運用して、利益をあげている様子です。採掘は早い者勝ちですから、高機能なマシンを準備した者が勝つのも道理であって、素人がちまちまやっていても、あまり儲けにはつながらない、ということなのでしょう。
ビットコインの黄昏?
気になりますのは、上の記事の最後に、ビットコインは失敗であったという記事が紹介されていること。中国の採掘者たちの存在が、ビットコインのシステムを脆弱にしている様子です。(ビットコインのアルゴリズムの性質上、巨大な採掘者が悪事を企めば、それは成功してしまう、ということでしょう。)
イケハヤ師、またしてもババをつかんだのでなければよいのですが、、、