小澤徹氏の4/19付けBLOGOS記事「COVID-19 検査の推移を見てみる」にコメントしました。
いくつか謎の解に心当たりがありますので書いておきます。
第一に、PCR検査が少ないにもかかわらず感染者や死者数が抑制されている理由ですが、我が国はCTが普及しており、これで新型コロナが検出される、という点です。
CT検査も新型コロナと同様の肺炎症状に対しておこなわれていますから、実情を正確に表すためには、PCR検査数と肺のCT検査数を検査総数としなくてはいけません。
アジア各国で感染が抑制されている理由は、以前、フィナンシャルタイムズのグラフに小さな文字で注記がなされていました。これらをまとめると、以下のようになります。
・厳重な検疫
・検査と感染経路の追跡
・社会の規範と対応
・マスクの着用
・学校の閉鎖
日本の場合(たぶん、韓国も)、「まじめな国民性」が「社会の規範」の中でも大きく作用していると思います。
医療機関の方々は相当に疲弊しておられるようですが、でも、医療はちゃんと行われている。これはすなわち、関係者のまじめさによるものでしょう。
これには頭を下げるしかありませんし、日本社会として、できうる最大限の協力をしなくてはいけません。
その他、今回提示されている「謎」には含まれていないのですが、南半球と熱帯地帯の国々で、感染者や死者数が抑制されている傾向が読み取れます。
これらの諸国では検査が十分に行われていない可能性はあるのですが、高い気温が新型コロナの感染を抑制している可能性もあり、今後に注目したいところです。