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tokyo editorの5/16付けBLOGOS記事「新型コロナ対策が各国で違うワケ」へのコメント

tokyo editorの5/16付けBLOGOS記事「新型コロナ対策が各国で違うワケ」にコメントしました。


現在の我が国では、新規の感染者が減少し、死者の発生も抑制されております。しかしこれは、様々な施設を閉鎖し、ソーシャルディスタンスを保った結果そうなっているということを忘れてはいけません。

つまり、これらを元に戻せば、また元の状態に戻る。かといって、いつまでも外出規制を続けるわけにはいかない。ならばどうするか、というのが、いま差し迫って考えなくてはいけない課題なのですね。

一ついえることは、感染者の総数を減少させれば、以前のようにクラスター対策で新たな感染者を見つけ出して隔離することで、感染拡大を防止することができる、という希望がありました。

ところがここにきて、無症状感染者が相当数いるのではという新たな問題が噴出しました。その一つの背景には、慶応での無症状者に対する検査での感染率約6%というデータがありました。

多数の無症状感染者が街中を自由に出歩いていたら、感染経路不明のクラスターが次々と発生して対処不能になる。彼らを見つけ出して隔離しなくてはいけない。そのためには検査の拡大が必要、というのが一つのロジックだったのですね。

一方、ここにきて、献血中のコロナ抗体を持つ割合が0.5%程度との調査結果も出てきた。他人に感染させる恐れのある者はさらに少ないはずで、こうなりますと一般の無症状者に対して検査を行う意味はあまりないということになります。

これらの結果として、現時点は宙ぶらりんの状況だと思います。ここは、もう少しデータを蓄積し、戦略を練り直すべき局面でしょう。

その際、過去に何を語ったかに拘泥すべきではない。状況は、刻一刻と変化しているのですから。ここは、現時点でまさになすべきことを議論しなくてはいけません。