小宮山洋子氏の12/2付けBLOGOS記事「東京のGoTo『高齢者など自粛』は及び腰」にコメントしました。
拙速をとるか、巧遅をとるか、という問題ですね。
パーフェクトな対応を求めると動きが遅くなる。スピードを求めるとぬけが出てくる。どちらにしても批判はあるわけで、批判を恐れずに決断するということが大切なのでしょう。中韓の入国制限強化をしたときだって、いろいろと批判はあったわけですし。
ハンマー&ダンスという意味では、最初からGoToは間違っております。経済的理由で自殺者が増えるという問題は、経済政策の問題であると同時に福祉制度の問題であり、コロナの感染防止とリンクして論じるべき問題ではないのですね。
つまり、経済的理由による自殺者の問題は、一時金や緊急融資などの、経済政策で対応すべき問題であるわけです。
でも、民主主義ですから、対コロナ政策への観光関連業界からの声も無視できない。国民の声を聴こうとすれば、おかしな政策も実行に移されることだってあり得る。困ったものですが、それが現実というものです。
一方、現在の感染者の状況ですが、確かに重篤患者が増えているのですが、先行指標である新規感染者数は、変動の少ない7日移動平均値で見ますと、11月の末に頭打ちになったように見える。だから、経済対策を引き続き行うことが完全に間違ったことだとはいいがたい。
とはいえ、12月に入ってから、この数字は微増に転じております。政治がなすべき決断は、この数字が明らかに増加に転じた場合に、GoToの中止はもちろんですが、おそらくは、緊急事態宣言を前倒しするなどの措置をとることになるのではないかと思います。ある日突然、政策が180°転換される、ということですね。
そういった決断を総理がされた場合に、野党サイドからはあまり批判をせずに、政府に協力する姿勢をとっていただきたいものだと思います。それが、こうした緊急時に、諸施策を円滑に進める鍵ではないかと思うのですね。難しいかもしれませんけど。
もう3波なので感染経路ははっきりわかっている。
飛沫と接触だ。
よってスピード重視。
マスクをしっかりして、会食を控える。