名月論氏の12/3付けBLOGOS記事「新型コロナウイルス 冬のピークはいつ来るか」にコメントしました。
冬の問題は、コロナとインフルエンザと循環器系の問題は、それぞれ異なるメカニズムによって生じると考えられます。
循環器系の問題に関しては、仰る通り、気温の問題で、ヒートショックという言葉で最近話題になっておりますが、要はそういうこと。人間の体は、急激な温度変化で変調をきたすのですね。
普通のインフルエンザウイルスは、夏の間はシベリアに潜んでいて、冬になりますと渡り鳥が南の国に運んでくる。そしてその糞に含まれるウィルスが多くの人に感染するのですね。だから冬にインフルエンザ患者が増えるのは、渡り鳥が来るからであるわけです。
新型コロナが冬に猛威を振るうとの予想は、環境に排出されたコロナウイルスが低温下では長く効力を持ち続けること、低湿度下で寿命が延びることに加えて、乾燥して微粒子になると長距離を飛散しやすいこと、人の側でも低温低湿度下で感染しやすいことなどによるのですね。
コロナをウォッチするのに、重症患者数をみるというのは、病院の負荷を把握する上では重要でしょう。でも将来を占うためには、先行指標を選ぶ必要がある。それは結局のところ、新規感染者数なのですね。曜日による変動をキャンセルするには7日移動平均が好ましく、以下これで議論します。
問題は、11月末にピークを付けるかと思われた新規感染者数が、12月に入って、再び増加の構えを見せていることなのですね。
この原因は、気温の低下もあるでしょうし、コロナ疲れによる国民の気のゆるみもあるでしょう。でもこれを後押ししているのがGoToをはじめとする政府の対応だということも忘れちゃいけません。政府はそれなりの影響力があるのですね。
気温が下がり始めていることが感染者数の上昇に影響していると致しますと、再来週にはさらに気温が下がるとの予想もあり、この先はかなり危機的状況となるのではなかろうか、との予想も成り立ちそうです。
飛沫感染と接触感染。
それとコロナはしぶとい。
つまり会食に参加しない。
あるいはマスク会食。