中村ゆきつぐ氏の12/19付けBLOGOS記事「勝負の3週間 敗因はGoToではなく忘年会?」にコメントしました。
コロナの感染に関して、フーゾクを除けば、飲酒を伴う会食が最もリスクが高い行為であることは確かでしょう。
GoToは、これによって旅行する人が感染するというリスクはゼロではないものの、そのリスクは通勤通学に比べて特に高いとする理由もなく、これによる旅行自体がコロナ感染拡大に大きく影響している可能性は低いでしょう。
問題は、政府が率先して旅行や外食を奨励することなのですね。
麻生氏がいみじくも「民度が高い」と形容されたように、日本国民はお上の指示に忠実に従うという性向がある。だから、政府の国民に対するメッセージは、特に適切なものである必要があるのですね。
GoToが国民に与えるメッセージ効果は、「もう警戒を緩めても大丈夫」「コロナへの警戒よりも経済の心配をしてください」としか考えられない。だから人々は、忘年会開催への指向性を高める。盛り場に繰り出す人の多さを伝える報道が目立ったのも、GoToと無縁ではないでしょう。
もちろん今はGoToを止めている。だけど、多くの人の関心は、GoToでの旅行の有害性で、それはないだろう、とする説は説得力がある。だから、このGoTo停止にさしたる意味がないかもしれないのですね。
いずれにせよ、来週頃にはGoTo停止の効果と、これに加えて寒波来襲の効果が感染者数に現れてくるはず。ここで感染拡大が止まらないようであれば、もはや緊急事態宣言の発令と、外出自粛を訴えるしかない。
現在の我が国は、相当にせっぱつまった状況にあると、心しなくてはいけません。
GOTOトラベルをやめた結果、北海道は感染者数はさがり、大阪でも横ばいになりました。
反面、続けてきた東京や神奈川は増加を続けています。
東京は来週からやめますから、クリスマス頃には下げに入ります。
愚かなのは神奈川です。会食マスクとか入院ポイントとか明らかに効果がない施策にこだわった結果、とうとう感染者数が大阪をこえました。