鈴木しんじ氏の12/29付けBLOGOS記事「感染抑止のために政府が行うべき7つの政策」にコメントしました。
具体的な政策については、いろいろと議論のあるところでしょうが、我が国の感染拡大が止まらないことに加え、感染力の強い変異種の米国流入が確認された今、新型コロナへの警戒レベルを一段と高めるべき時期に来ていることは確かでしょう。
この提案とも重なりますが、打つべき対策のポイントは三つですね。
まずは、海外からの変異種流入を防がなければならず、可能な限りの渡航・入国禁止と検疫の強化が第一です。
第二には、国内の新規発生件数を下げることで、このためには、マスクの着用やソーシャルディスタンスもよいのですが、最も効果的な手段は外出の抑制で、飲食店などの営業時間短縮も必須。困窮する店舗には緊急融資制度が必要かもしれません。
感染防止策をどの程度行えばよいかという点に関しては、経済的ダメージとの関係で議論のあるところですが、この時の指標は「新規感染者数」で、これが「増加しているときは、規制を強化する」ことを原則とすべきです。この原則さえ守れば、野放図な感染拡大は防止できるし、医療の負荷も制御可能です。
第三にはワクチンで、この手の非常事態には、「近道(ファスト・トラック)」を適用すべきなのですね。少なくとも、海外先進国に比べて厳しい規制はかけるべきではありません。
ワクチンは、感染防止策のワン・オブ・デムではなく、すべてに代わりうる決め手と考えるべきです。つまり、人口に対する充分な割合でワクチン接種が行われれば、他の対策は一切不要という意味ですね。
感染拡大も感染防止策も犠牲が伴うわけですから、ワクチンによる少数の犠牲は許容範囲と考えるしかありません。それが非常事態の意味であり、ファスト・トラックを適用すべき理由なのですね。
ここが頑張りどころ、です。
大体妥当