青山まさゆき氏の3/3付けBLOGOS記事「緊急事態宣言延長は大間違い」にコメントしました。
問題は、高齢者施設と病院のクラスター。ここは毎日抗原検査でもやれば良い訳で、緊急事態宣言継続など全く不要だ。
これは、考え方が単純に過ぎるのではないでしょうか。高齢者施設や病院は、社会から隔離された存在ではないのですね。これらの施設で何故にクラスターが発生したかといえば、関係者が他の同種施設からウイルスをもらったというよりは、普通の社会生活の過程で感染したと考えるのが普通です。これは、家庭内や職場といった、ある種の閉鎖的な場も同様で、それぞれのメンバーはこれらの場の外部でも活動しているのですね。
そして、感染経路不明が2/3を占めているという事実は、特定のメンバーのみが感染源となるはずのこれらの閉鎖的人間関係の中ではなく、大多数の感染は不特定多数と接触する、その他の社会活動(移動や飲食、ショッピング等々)で生じていると考えざるを得ない。
維新の方がこのような単純なものの考え方しかできない理由は何でしょうか? もちろん、知性の限界ということはあるかもしれない。たとえば、鶏は目的とする対象(餌など)と自らの位置の間に柵があると柵にぶつかって騒ぐだけであるのに対して、犬くらいの知恵があると、柵を迂回して目的地に到達できる。このような知性のレベルは、種ごとにもあるし、個体ごと人間ごとにもあるのですね。
つまり、青山氏が上のようなことまで知恵が回らない理由をご当人の知性の限界によると考えることもできないわけではない。でも、おそらくは、この程度のことはお分かりになった上で、あえてこのような書き方をしているのではないかと思いますよ。つまりは、安全サイドに足場を置く小池氏に対抗する形で維新と都民ファストの対立軸を作ろうという政治的な意図があるようにも思えるのですね。でも、この手の問題を政治的な利害に左右されて判断することは間違いである、ここではそう、指摘しておきたいと思います。
まあ千葉がクリアしなかったんだから仕方ない