PRESIDENT Onlineの4/25付けBLOGOS記事「『この借金をどうやって返すのか』なぜ日本だけ増税なきバラマキが許されるのか」にコメントしました。
「日銀は簿価会計を行っているから大丈夫だ」という日銀自身の反論は何の意味も持たないのだ。
一応、満期保有目的の債券は時価評価しなくてよいという制度になっており、実際問題、満期まで保有すれば、額面通り返ってくることになっているわけですから、時価評価の必要はないわけですね。
これが民間企業であれば、お金が無くなれば、いやでも保有する債券を売らざるを得ない。だけど中央銀行は、お金を刷ることもできるわけで、絶対売らない、と踏ん張ることもできるわけで、満期保有目的の債券は目的通り、満期まで持っていられるのではないでしょうか。
まあ、ハイパーインフレになってしまうと、もっている債権の実質的な価値はほとんどなくなってしまうのですが、市中には大量の紙幣も出回ることになり、中央銀行の債務である紙幣発行残高の名目は増えるけど実質はたいして増えないという、中央銀行にとってはうれしい状況も同時に生じるのですね。
ハイパーインフレまで行きますと社会的混乱という問題がありますが、少々のインフレであれば、債券や現金を掴んだ組織や個人が損をして、借金をした人たち、企業、国や自治体が大きな利益を上げる。無駄にキャッシュをため込んだ人が損をして、経済活動を活発にした人が得をする。悪くない話のような気もするのですが、、、
バイデン大統領も行ってるやろ。
法人税を増やせ。