大串博志氏の8/7付けBLOGOS記事「中等症は入院できるのか……説明資料を変更する小手先対応」にコメントしました。
わかりやすく説明するとこういうことですね。
(1) 今後新型コロナ感染者が急増する可能性があり、重症患者も多数発生するリスクが予想される
(2) 現在は、重症者の他に、中等症者、軽症者も入院させているが、入院に関しては、将来多数発生するかもしれない重症化リスクの高い患者を優先することとする
(3) このため、中等症以下の患者で重症化リスクの低い者は自宅療養を原則とし、容体急変など、必要が生じた際にはすぐに入院できる体制をとる
というわけで、これ自体は極めて妥当な政策です。なにぶん、限られた医療資源で対応せざるを得ない。中等症以下の患者に貴重な医療資源を割くことは、将来発生が予想される重症者を危険に晒すことになるわけですね。現時点で選択できる、他に良い手があるといわれるのでしょうか? もしあれば、ぜひともご提案戴きたいところです。
昨今の感染者の増大は懸念される状況ではありますが、一方で死亡者がほとんど増えていないことは、新型コロナとの戦いが様相を変じてきたと考えるのが妥当です。そのような状況を鑑みれば、上の菅総理の決断は極めて妥当だし、この決断は政治的リーダーが自らの責任の下に下すべき判断であり、手続き的にも問題があるようには思われないのですね。
ここはいじるべきではなかった。
もう少しワクチンの接種が進むまでは。