Ledge.ai氏の8/6付けBLOGOS記事「『緊急事態宣言は2度目以降はさほどの抑止効果がない』『若者バッシングは誤り』...」にコメントしました。
緊急事態宣言も、繰り返されれば効果が薄くなるということ自体は、緊急事態宣言に限らず、様々な種類の呼びかけに一般的な現象だと思います。
今回の人流がさほど減らないという問題に関しては、ワクチンの接種が進んでいることも無視できない要素であるはずで、接種率の高い高齢者が外出してしまうという傾向が高くなるだけでなく、高齢者以外への接種も進んでおり、これらの人びとが比較的気楽に外出するということもあるのでしょう。巣鴨の人流が減らないというデータは、高齢者の接種率が高いことと無縁でもないはずです。
ではこれが悪い傾向かといえばそうでもなく、現実に高齢者の感染率が減少しておりますし、感染者が増加する一方で死亡者はほとんど増えないという結果も出ています。海外では、ワクチン接種に伴い外出などの規制を取りやめる例もあり、ワクチンを接種して外出に積極的になるという方向も、さほど悪いことでもありません。
人流は積極的な社会・経済活動に伴い増加するのですが、当然のことながら、コロナへの対応とバランスを取らなくてはいけない、特に、医療崩壊を防がなくてはいけないし、これに伴う犠牲者の爆発的発生だけは絶対に防がなければいけない。
良いニュースとして、コロナによる死者がほとんど増えていないという現実があり、感染者への対応を工夫することで医療崩壊を防ぐという政策は、一つの有意義なものでしょう。まあ、菅氏の説明も不十分で批判を浴びてはいるのですが、方向としては悪くない。ここはいわゆる、だましだまし(臨機応変、ということですね)の政策で、ワクチン接種が進むまでの期間を乗り切るしかありません。
デルタ株は夏にこれほど強いというのが恐ろしい。
これで冬が来た時どれほどの猛威を振るうか。
絶対にワクチンが必須だ。