猪野亨氏の8/25付けBLOGOS記事「医療崩壊していないの!? この現実を見れない人たち」にコメントしました。
「医療崩壊の定義を言え/オリンピックはダメで何故、プロ野球観戦はいいんだ/東京オリンピックが原因であるならそれを証明しろ」って、まさにこの方に伺いたい点ですね。
ちなみに、「医療崩壊」をWikipediaで引きますと、しょっぱなから「医療崩壊(いりょうほうかい)とは、医療安全に対する過度な社会的要求や医療への過度な期待、医療費抑制政策などを背景とした、医師の士気の低下、防衛医療の増加、病院経営の悪化などにより、安定的・継続的な医療提供体制が成り立たなくなる、という論法で展開される俗語である」となっておりまして、政策論争を『俗語』で語る人には、まずその定義を問うことから始めること、至極当然のことだと思います。
もちろん、現実に、救急患者のたらいまわしのようなことが起きていることは事実でしょうし、そんなことは昔からあったといっても、最近それが激しくなっているということはあるでしょう。
でも、大変な現実を前にして、病人の身内が「たいへんだたいへんだ」というのは良いとしても、政策をどうするという議論でこんな話をしても始まらない。空が落ちてくるというような話にしないためにも、まずは、「現実の大問題」は脇において、その原因をきちんと調べていくことが大事だと思います。
ワクチンガンバレ