かさこ氏の8/28付けBLOGOS記事「コロナ軽視派の矛盾。感染拡大時は感染者数関係ない!といいピークアウトすると大丈夫な根拠に」にコメントしました。
事態の深刻さは、死者数で判断されるべきという観点からは、第5波は第4波や第3波に比べて軽微である(大したことはない)、といえるでしょう。
コロナによる死者数は、感染者(陽性者)の数と致死率の積で与えられるのですが、陽性になってから死亡するまでに2週間程度(16日とも)の遅れがあるため、2週間前の陽性者数が今日の死者を決定している。と、いうことは、2週間前から今日に至るまでの間の陽性者数の推移は、今後発生するであろう死者数の先行指標として役に立つというわけです。それが(7日移動平均でも)一昨日あたりから減少に転じたということは、この先の死者数も減少に転ずることが予想される。
そういうわけで、死者数に注目している人たちも、感染者数が減少に転じたという事実は注目すべき重要事項であるわけですね。
もう一つ、第5波においてあまり感染者数に注目すべきでない理由として、第5波の致死率が大きく低下しているという事実があります。つまり、感染者数の大きさを第3波、第4波と比較して第5波の深刻さを語ることは、(死亡者数を重視するなら)適切ではないという点に注意しなくてはいけません。これがおそらく、「感染者数は増えたって関係ない!」という主張の真意なのだろうし、その主張は妥当だと思いますよ。
厄災の重要度を図る上で、死者の数を最重要パラメータとみなすのは、自然災害でも、事故などでも共通にとられている立場です。新型コロナという厄災において、死者数が軽視されているという現状は、非常に不思議であるように思われます。一つの仮説として、政府批判こそ正義であるとする考え方が我が国のジャーナリズムにあって、新型コロナの深刻化は政府の責任であると考えるなら、それが深刻な影響を与えていると印象付けることこそ正義ということになる。でもそれは、ジャーナリストの職業倫理に反する行為であるとしかいいようがない。
ようやく2回目接種率が40を超えた。
東京の陽性者が下降してきたことと無関係ではない。
ようやく2回目接種率が40を超えた。
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ワクチン2回接種率が4割に 「8月中」の目標達成
https://www.sankei.com/article/20210823-FOBWLOISBNKK3ENN5VZFWOFPJI/
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