PRESIDENT Onlineの10/12付けBLOGOS記事「あっという間に公約を撤回…岸田新政権の｢新しい日本型資本主義｣に期待できないワケ」にコメントしました。
格差の拡大とは、富める者と貧しき者の差が拡大するということなのだけど、これには二つの面があるのですね。つまり、富める者がさらに豊かになるという一面と、貧しき者がさらに貧しくなるという一面ですね。その二つのいずれかが生じれば、格差が拡大する。
で、格差を縮小するには二つの方向がある。一つは富める者を貧しくする方向、もう一つは貧しき者を豊かにする方向なのですね。このいずれに重点を置くかというのが政策論争になるわけですけど、富裕層から取り立てようというのが、かねてからの共産党の主張で、最近はその他の野党も同調している様子がうかがえます。
でも、豊かな人たちが貧しくなったところで、さほど豊かでない人にしてみれば、気分は良いかもしれないのですけど、生活が良くなるわけでも何でもない。それで不景気になってしまったら、自分たちも困ることになるのですね。
おもしろくはないことかもしれないけれど、それが貧しいものをさらに貧しくするようなことでない限り、豊かな人にはどんどん豊かになっていただいて、景気が良くなって、国全体に何らかの好影響が巡ってくるようにする。それは、悪くない話だと思うのですね。
でも、この手の話（トリクルダウン）は、アベノミクスでも期待したのですけど、効果がないわけではないけれど、時間がかかるし実感にも乏しい。ならば、給付付き税額控除のような、より実感を伴う政策に切り替えるのが良いのではないかと思います。まあ、最初は少額でも良いし、その効果はたかが知れてるかもしれないのですが、少なくとも、金持ちを貧しくするような愚行よりは、はるかにマシだと思いますよ。
>>でも、この手の話（トリクルダウン）は、アベノミクスでも期待したのですけど、効果がないわけではないけれど、時間がかかるし実感にも乏しい。
同意