4月から始まりましたアニメ新番組、以前、ちょっとご紹介したのですが、本日はその続編とまいりましょう。結論を最初に言えば、一押しはスクールランブル、ちょいと気になるCLAMPと再放送、といったところでしょうか。
まず、スクールランブル、これは傑作です。ネギま!と同じマガジン連載ですから、漫画の方も読んでいるのですが、漫画よりもアニメの方が圧倒的に良いですね。ふうむ、マーベラスに創通エージェンシーですかあ、、、マーベラスの方は、このところ株価が下落しておりますが、底値を確認した段階で買い、かも知れませんね。
スクールランブル、既視感がありますが、ま、これは良しといたしましょう。登場人物がネギま!に似ているのは、どことなく親近感がありますし、あずまんが大王に似た表現も随所に見受けられますが、ま、学園モノですから、、、
スクールランブルの優れた着想は、恋のすれ違い、というありがちなテーマを、根性を隠し味にして、ギャグ漫画に仕立て上げたことでしょう。恋のすれ違いは目的を、根性は手段・方策を、それぞれハイテンションに規定いたしますので、ギャグもその分、強烈、ということになるのですね。ま、ギャグの解説、なんて野暮なことは止めておきましょう。と、言いながら、しっかりやっている。
つづきましてCLAMPですが、Wikipediaのこのページ、削除依頼が出てますねえ。盗作問題、なんてのを議論したのがまずかったのでしょうか。最初にリンクしたページは、著作権を侵害しているようには見えません。一部からクレームが付くと、全部を削除してしまう、というのも、ずいぶんと乱暴なやり方のように思えるのですが、、、
閑話休題、CLAMPアニメにまいりましょう。まずはツバサ・クロニクル、これは前からの続きですが、スターウォーズ風のレースの話になりまして、俄然、雰囲気が明るくなりました。なにせ、これまではダンジョンの中とか、屋外のシーンも夜や曇り空の下で展開されておりました。やはり、アニメでも、青空の下がよいですね。
ツバサ・クロニクルもマガジン連載の漫画でして、このレースの部分は、ネギま!100時間目頃のお話。漫画では似たような話が延々と続いておりまして、何がなんだか良くわからない、ココハドコ、ワタシハダレ、状態なのですが、アニメとなりますと話がわかり易い。ま、登場人物がさくらに小狼(シャオラン)では、カードキャプターさくらと混同してしまうのですが、さすがに長い間みておりますと、だんだん慣れてくる、というものです。そういえば、モコナ、色違いですが、xxxHolicにも出てきますね。ま、こちらは混同する恐れは全くなし、です。
そのxxxHolic、こちらは新番組です。どうも同じCLAMPの作品とは思えない、全然別のタッチです。藤子不二雄の笑うせぇるすまんとドラえもんの違い、みたいなものでしょうか。
ちなみに、CLAMPも藤子不二雄と同様、複数の作家の共同ペンネームでして、結局のところ、書き手が違う、ということでしょうね。それにしても、うらない、のお話、侑子さん、って良い人なんだ、という意外な印象を受けました。ま、あとが怖い、ということもあるのでしょうが、、、
CLAMPの作品では、カードキャプターさくらも再放送中です。内容のほうは、もう、何度も見ておりますので、取り立てて言うことはないのですが、エンディングがなかなか宜しい。これは、漫画版では、バレンタインのチョコを作るシーンでしたが、アニメのエンディングではケロちゃんの好きなショートケーキ作りのシーンに差し替えられています。それにしても、ちょこちょこ出てくるジグソーパズル、渋くて良い感じなのですが、作るのは大変そうですね。
同じ再放送では、エウレカセブンも始まっています。このアニメ、先頃放映された最終話のあまりのむちゃくちゃ(あのハートは、ないですよねえ)に声も出なかったのですが、それ以外は傑作です。見逃した方は、この機会にぜひどうぞ。
その他、論評すべきアニメも多々あるのですが、本日はこの辺としておきましょう。ま、夜にも、追加するかも知れませんが、、、
さて、夜の追記、ですが、最初に、WikipediaのCLAMP盗作問題に関して論じましょう。これ、ページを削除した、と書きましたが、倉庫をあされば原文が読めまして、このブログでは、その原文のページにもリンクを張りました。こういう形は、削除要求を受け入れたことにもならないような気がしますが、お蔭様で、第三者にも、問題の所在がきちんとわかるのですね。
で、CLAMPの盗作問題ですが、確かにCLAMPの作品、他の作家に比べて、既存の漫画や映画に近い話、類似した素材が出ているとの印象を受けます。上に書きましたツバサ・クロニクルにしても、スターウォーズのレースを下敷きにしていることは明白なのですね。最近あちこちに出ておりますモコナにしても、21エモンのモンガーに良く似ています。
この原因の一つに、作者が複数である、ということが影響しているように思えます。つまり、一人の作家であれば、その人の個性が色濃く反映され、他とは似ても似つかない作品になる可能性が高いのに対し、集団で議論したりいたしますと、最大公約数的なところに落ち着き、なんかどこかでみたような、という話しになる可能性が高いのではないでしょうか。とはいえ、類似した話と真似とは、本質的に異なりますので、その点はお間違いのなきように。
そもそも、いかに漫画といえども、完全に荒唐無稽の話というのは無茶がありまして、現実世界を下敷きにせざるを得ない。そうなりますと、どの作品も、似た部分が、当然、含まれることになります。
真に盗作といえるのは、表現をそっくりにしてしまうこと。人物の表現であれば、それが人間である以上、似たものであるのは当然なのですが、それぞれの作家が工夫を凝らしたデフォルメなり、省略の仕方などをそっくり真似れば、盗作のそしりを受けても仕方のないことでしょう。しかし、CLAMPの絵の場合、普通に人物を漫画に落とせばこうなろう、といった形で、さほどの特殊性も認められません。ですから、これが盗作、といわれるのは、少々気の毒な気がいたします。
だいたい、似ていることをもって、すなわち盗作、というのは少々近視眼的に過ぎます。文化というものは、元来、人類が脈々と積み上げているものでありまして、新しく出てくる作品は、それ以前に発表された作品から何らかの影響を受けていることは、当然のことなのですね。要は、人類が積み上げてきた文化の上に、作者のオリジナリティを、どのように載せているか、ということが大事な点なのですね。CLAMPの場合、CLAMP自身のオリジナリティは、きちんと描かれているように、私には思えるのですね。
そもそも似ているから駄目、などといいますと、巨大ロボットモノは、鉄人28号で打ち止めということになりまして、マジンガーZもなければガンダムも駄目、ということになります。プリキュアもセーラームーン(しかしこのリンク、なかなか良いですね:ここから入ってね、をクリックするのですよ。で、ウサギさんの部屋のテレビをクリック。)があるから駄目(これは、東映アニメが手を回しているのでしょうか?)、学園モノのHラブコメも、ハレ
ンチ学園で打ち止め、となりますと、ネギま!も頓挫してしまうのですね。無茶は、言いっこなし、です。