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SOS団、その後の展開

先日の日経朝刊に、角川プロダクション設立のニュースが出ておりました。これ、版権商売のプロダクションなのですが、新聞記事をみておりますと、「時をかける少女」は良いとしても、「涼宮ハルヒのゲーム化」などと書かれましても、一般の日経読者にはさっぱり意味不明ではないか、などと不思議な感じがしたものです。

この詳しいニュース、というよりルポはこちらに詳しく出ております。

まあ、話がこのように展開いたしますと、ハルヒのアニメ続編にも、俄然、期待できるというものです。その劇場公開版、どうなるのかわかりませんが、一つ勝手に妄想してみることといたしましょう。

題しまして、劇場公開版「涼宮ハルヒの消失」試案、はじまりです。

暗い画面に「3年前:7月7日(たなばた)」の文字がフェードアウトする。闇の中を早足で歩くハルヒ。走るキョン。
キョン:おいっ
ハルヒ:なに、あんた? 名前は?
キョン:ジョン・スミス。匿名希望、だ。
ハルヒ:ばかじゃないの? まあいいわ。ヒマなら手伝いなさいよ
「カシャーン」南京錠が開く。「ごろごろ」中学生のハルヒが鉄扉をスライドさせる。
キョン:そんなもの、どこで準備したんだ?
ハルヒ:隙を見て盗み出したの。ちょろいもんだわ
キョン:完全に犯罪だな、これは
体育用具倉庫に向かう大小二つの人影。リアカー、白線引き、石灰の袋。
リアカーを危なっかしく操作するハルヒ
キョン:代わってやるよ。それよこせ。線引きはお前持て
ハルヒ:私の言うとおりに線引いて。そう、あんたが。私は少し離れたところから正しく引けているか監督しないといけないから
キョン:(内心)変わんねーな、こいつもよう
ハルヒ:あっ、そこ歪んでいるわよ! なにやってんのよ!
ハルヒの指示の元、グランドを右往左往するキョン。カメラが上方に引きグランドに描かれた怪しげな模様の全貌が画面に表示される。
キョンの声:なんだ、こりゃあ、、、
長門の声:私はここにいる。そう書いてある。
画面の文様が粉々に砕け、四方八方に飛び散って、タイトルが現れる。「涼宮ハルヒの消失」

オープニングクレジットに続き、SOS団設立のいきさつが簡単に紹介されます。宇宙人、未来人、超能力者の告白と活躍を、名探偵コナンの前振りよろしく紹介するのですね。
キョンの声:こうして俺は、ハルヒの巻き起こす悪夢的な出来事に巻き込まれる非日常が日常となったのさ

以下、涼宮ハルヒの消失のストーリーが続くのですが、その内容を概略ご紹介いたしますと、こんな感じなのですね。詳しくは、小説版「涼宮ハルヒの消失」をお読みください。

ある日突然、異能のSOS団員達、すなわち、宇宙人や未来人や超能力者の長門有希に朝比奈みくるに古泉一樹が、ただの高校生となってしまう、というとんでもない異世界に飛ばされたキョンが、元祖長戸の残した謎のメッセージ「鍵を集めよ」に従って、というよりは、ただただハルヒを追い求めた結果、異世界の団員達を文芸部室に集めることとなります。

文芸部室に揃った異世界SOS団員、これすなわち有希の指定した鍵、というわけで、(さしたる理由もないままに)鍵が揃って起動したパソコンに表示されました有希のメッセージに対し、キョンは元の世界に戻る決断を下す。その結果、キョンはいつとも知れぬ夏の日の文芸部室に飛ばされる、というわけです。(なんのこっちゃ)

コンビニの時計とスポーツ新聞で日時を確認、今が3年前の七夕であることがわかります。実はキョン、以前の七夕の日に、朝比奈さんと3年前に時間旅行しておりまして、そこには未来人であります朝比奈みくるの、更に未来の姿、朝比奈みくる(大)がおり、その指示に従ってハルヒの校庭落書きの助太刀をする、というわけですね。ま、このシーンをこのシナリオ案では冒頭に持ってきているのですが、お話がこの部分まで進んだところで、もう一度、回想シーンを入れるのが良さそうです。

で、落書きが終って目が醒めた朝比奈さん、なんとタイムマシンをなくしてしまい、宇宙人の長戸有希に頼んで、3年間の時間凍結処理により、無事に帰還する、というわけです。とまあ、この長い回想シーンが終わり、次の3年前のストーリーに話が戻ります。

これを思い出したキョン、朝比奈みくる(大)に相談、長戸有希を伴って3年後に時間移動し、暴走した長戸有希を元に戻す作業をするのですが、なぜか異世界の朝倉涼子に刺されてしまいます。

そこに突然現れた第三の長門、第二のキョン、朝比奈みくる(小)の(長門以外は良くわかりませんが)助けを借りて長門を修復、キョンは階段落ちの結果収容されました元の世界の病院のベッドの上で、超能力者や未来人や宇宙人でありますSOS団の面々と再会する、という実に複雑なストーリーとなるのですね。

で、最後に、もう一度3年前に戻る必要を述べてエンディングへ、と至ります。

このお話のなかなか良いところは、自分の未来を運命に任せず、自分自身で判断して行動することを強く主張していることなのですね。これは、キョンもそうなのですが、特に長戸有希の難しい立場と決断が、なかなかたいしたものである、と思う次第です。

まあ、そう書きましても、一口では説明ができません。このあたりをご理解いただくには、小説版を読んでいただくしかなさそうです。

ちなみに、このお話の主人公は涼宮ハルヒ、なのですが、上に書きましたストーリーでは彼女の部分を省きました。なにぶん、ハルヒを出しますと、ただでさえごちゃごちゃの話が、ますますわけのわからない状態になってしまいそうです。

まあ、これだけでも、充分にわけのわからないお話、であるのかも知れませんが、、、