このブログでは、例年年末に株式市場の今年一年間の回顧と来年の予想を行っております。これを今年も行ってみたいと思います。
昨年の本年予想
まず昨年の同時期に行いました予想は、朝鮮半島をめぐって問題が発生するケースをメインシナリオとしておりました。
なにぶん昨年の3月ごろより、米国と北朝鮮が武力衝突するリスクは無視しえない状態となっていたのですね。
で、私の読みました展開としては、ひとたび衝突が発生すれば、株価は暴落するだろうけど、混乱はすぐに終焉し、その後は株価は急騰するであろう、というものでした。
つまりは、ひょっとすると千載一遇のチャンスが訪れるかもしれない、ということで、昨年の10月末には、全てをキャッシュポジションに移し、ひそかに機会をうかがう作戦に出たという次第。
本年の動き
ところが、韓国で開催された冬季オリンピックに参加した北朝鮮チームと応援団が友好ムードを作り出し、一方で鼻血作戦がささやかれながらも、トランプ・金正恩会談などまで行われ、当面の危機は去った状況となっております。
結局、ひそかにため込みました私のキャッシュポジションに出番はなし、という次第。本年一年は、指をくわえて相場を眺める一年とはなってしまいました。
とはいえ、北朝鮮の問題が解決したわけでもなく、ここに参りまして米中間の経済対立なども表面化しており、先行きの見通しは、依然明るいものではありません。
そもそも東京市場はそうそう上がったわけでもない。むしろ、日経平均は2万円を挟んで狭いレンジでもみ合い、年末に至っては、昨年末よりも値を切り下げて終わっております。
資金をキャッシュポジションに保つ作戦は、当初の狙い通りの展開とはならなかったものの、結果オーライといえそうな雰囲気ではあります。
来年の予想
さて、問題は来年ですが、基本認識は、本年同様、難しい展開が続くというものです。
米中の対立がどのような方向に向かうかは予断を許しませんが、ここにきて、韓国のおかしな動きが気にかかります。つまり、北朝鮮に接近する可能性があるのですね。
トランプ氏のことですから、ひとたび米韓関係が怪しくなりますと、韓国を見切り、日米関係に軸足を移すということもありえなくはない。
つまりは、朝鮮半島で武力衝突が発生するリスクを考えるなら、米国の人間が韓国に滞在していることは好ましくない。これを事前に引き上げておけば、自由度が増すとトランプ氏が考えることもありえなくはないのですね。
米国が韓国に距離を保つなら、一朝ことある際の韓国の犠牲には、さほど配慮する必要がない、ということも考えているのではないでしょうか。
米韓関係が怪しくなる一方で、中韓関係にはくぎを刺すというのが、トランプ氏の作戦ではなかろうか、というのが私の予想です。そしてその意味するところは、引き続き東アジアのこの地に動乱の火種が残るということですね。
まあ、この予想、当たるかどうかはわかりませんが。
当面の作戦
というわけで、ここは当面、キャッシュポジションを維持することを当面の作戦といたします。
そして、何らかの経済変動で、日経平均が15,000円割れとなるような事態が発生しましたら、当面の底値を見極めたうえで、1/3程度の資金を株に投入するのはアリ、ということにしておきましょう。
まだまだ不透明な時代が続きそうです。ここは無理をせず、安全第一の姿勢をキープすることが肝要かと考えています。