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国民民主党の黄昏

NHKニュースを見るともなくみていたら、安倍内閣の支持と不支持の差が不支持側に拡大しているという世論調査結果を長々と紹介した後で、政党支持率の表をちらっと見せたのですが、おやっと思ったのもつかの間、何のコメントなく次の話題に行ってしまいました。こういうのって気になりますよね。


でも今はネットで何でも情報の入る時代。NHKのホームページにアクセスすれば、この表(下図)を何度でもゆっくりと眺めることができます。

この表で驚愕すべきは国民民主党の支持率で、「支持率1%以下」という言葉は国民民主党の枕詞のごとく使われてきたのですが、0.6%というのはもはや末期的状況です。なんとあの社民党よりも低い

国民民主党に関しては、BLOGOS記事にコメントする形で、少し前のこのブログでも苦言を呈しているのですが、この党の大問題は、何をする政党であるのかはっきりしないこと。

前原氏の言葉を借りれば、それは「議員でさえ居ればいいとか思う」ということでないか、との思いを大多数の国民が抱いていることが大問題だと思うのですね。

国民民主党が道を誤ったのは、三年前の小池百合子氏の「希望の党」への合流(このブログでも扱いました)で、崩壊寸前で目前の衆院選が危ぶまれた当時の民進党が小池新党に乗る形での参加が、「トロイの木馬」などという言葉もささやかれたような、明白な裏切りであったことなのですね。

上の前原氏のインタビューでも「それぞれの議員がどういう問題意識を持つかだ」などと、前原氏、他人事のように語っているのですが、当時の民進党の問題意識もよくわからなかったのですね。

実際のところでは、旧民主党の意識をそのまま引きずりつつも、それでは国民の支持を得られないことも明白に認識している。だからといって議員を辞めることは絶対に嫌、「議員でさえ居ればいいとか思う」というのが偽らざる本音だったのでしょう。

で、当時破竹の勢いであった小池人気に乗る形で希望の党に合流した。だけど、小池氏の政治姿勢は脇において、事実上の乗っ取りをやってしまった。トロイの木馬作戦を実行した形なのですね。

歴史にIFはない、などという言葉もありますが、このとき小池氏の政治方針に忠実に従う形で小池氏を担いで希望の党を本来の形にしておれば、おそらくは今頃、政権奪取までは至らないであろうものの、立民+維新を超える、おそらくは10%内外の支持率を得て、選挙でも善戦したのではないかと思います。

どうせロクな問題意識を持っていないのなら、なぜあの時、というのが私の偽らざる気持ちなのですね。

まあ、強い野党が誕生しなかったということは、安倍政権にとっては、願ってもないことではあったのですが、、、

1 thought on “国民民主党の黄昏

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