昨日はプールサイドに寝そべって11巻をじっくり読み直していました。それにしても、このプールサイド、異様な光景。いつもなら子供が多いのに、本日はオヤジばっかり。別に子供の水着姿に萌えたりしてたわけじゃありませんが、こういう光景も、あまり見たくはないもので、目線はコミックに集中です。子供達、そろそろ、夏休みの宿題でも始めたのでしょうか、、、
このブログ、本来の趣旨は、コミュニケーション研究を目的としたものでして、その片鱗は、ホームページのFreepage Listの「悲しきネット」などに残っています。
で、最近のほとんどが相場を読んじゃっているのは、まあ、お金儲けという現実的な目的がないわけではないのですが、ヤフーファイナンスのボードにおけるコミュニケーションに興味を引かれたからなんですね。
証券投資は情報がイノチでして、情報を伝えるネットと無縁ではない。で、面白いことは、投資家たちにとって、投資は真剣勝負、ホンネが出てくる。それ以外にも、社会に対するネットの影響という意味で、投資とネットの関係は一つの重要なポイントではなかろうか、などと考えているのですね。
一方のネギま!ですけど、これも、まず面白い、という現世的ご利益があるのですが、それ以外に、この漫画のテーマの一つがコミュニケーションだから、なのですね。もう一つに、この読者層、ネットの利用者と重なっておりまして、関連情報をネットで探すと、出てくること、でてくること。その研究の深さ、並ではありません。
古典文学、といえば、まじめな研究の対象となりまして、大学で研究したりしています。でも、良く考えてみると、漫画やアニメと古典文学の間の違い、古さ、以外に何もない。もちろん、時間の流れに耐えて残る、ということは、作品の質の高さを物語ってますけど、作品の質というものは、みる人がみれば分かるはずだし、良質のファンに支えられている作品であれば、まず、これは強い作品であろう、と判断がつくというもの。
刷り上ったばかりの北斎の版画を、先を争って買い求めていた江戸の庶民、実に贅沢な生活をしていたと思いませんか? それを切り抜いて、ふすまの破れたところに貼ったりしていたのですから、今にして思えば大変な贅沢です。おまけに、絵師達は、当時の庶民のニーズに合わせて絵を描いていた。こういった芸術(?)作品は、旬、に味わうのが一番美味しいはずです。
ネットに現れるネギま!関連情報、製作者に近いところから発信されていると思しきものも多く、資料的価値は非常に高いものとおもわれます。たとえばこれなどは、古典写本の異稿研究に比べても遜色ありません。このページの上を辿っていくと、その研究レベルの高さには驚かされるのですね。
これ、工事中、とある11巻のデータも書かれていまして、17ページ1コマの単行本のフキダシ「確かに あれから 全然 寝てないしな~」は、マガジンの「確かにもう 24時間以上は起きてるしな」から変更になっている、と書かれています。このせりふ、小太郎はネギの行動を完全には把握してませんから、いずれにしても難しいところです。単行本のせりふにある「あれ」も、よく考えてみると、どれのことやらわからないのですね。
この「研究所」、内部情報にも詳しく、マガジン編集部の「美少女いっぱいのHラブコメ」なる要求に応えてネギまのストーリが作られた、なんてことが書かれています。身も蓋もありませんけど、確かに、ネギまの特徴を一言でいえば、そういうことになりますね。
一方、私のブログにおけるネギまですが、楽天のブログ、ブログ内をサーチする便利な機能がありまして、ホームページの右上にキーワードを入れるとサーチができます。ただし、サーチの対象はタイトルだけ。これは、タイトルにキーワードを入れるべき、かな?
で、ネギまでサーチすると、次の4件がヒットします。
前髪の行方・・・「ネギま」を考える
気になるネギま!の先を読む
ネギま最終回の意味するところ。で、TV東京株は!?
もう一つの、ネギま!最終回
その他の記事でネギま!に触れたものもとして、#567、#714などがありました。
この漫画の登場人物の1人、長谷川千雨はネットの女王をやっているんですね。で、11巻には「てめえ 何勝手に 人のHP こそこそ 覗いてんだ-」なるせりふがありまして、これ、理論的にはおかしな話なのですが、その気持ち、良くわかりますね。
そういえば、フキダシのせりふ、日本語としてみるともう一つ特徴がありまして、句読点の代わりにブランクを使っているのですね。(引用に際して、改行もブランクに置き換えました)
千雨のせりふの面白いところは、敬語とため口(友達言葉)が混在していることもありまして、「ちょっとこっちこ…きてください」なんて、一見「こっちに」の誤植みたいですけど、じつは、「ちょっとこっちこい」と言いかけて「きてください」と言い直しているのですね。
この漫画の登場人物、それぞれにコミュニケーションの問題を抱えているのも面白いところ。これについては、また日を改めて論じることにいたしましょう。