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最所義一氏の6/10付けBLOGOS記事「プロバイダ責任制限法に対する総務省の考え方」へのコメント

最所義一氏の6/10付けBLOGOS記事「プロバイダ責任制限法に対する総務省の考え方」にコメントしました。


通信の秘密というのは、信書や個人間の通話内容などを、利用者の意思に反して公開されない、という意味であって、内容がすでに公開されているメッセージの、それも他者の権利を侵害するようなメッセージに適用されるものではありません。

そもそもインターネットプロトコルの仕様では、メッセージを受信するものに発信者を開示しております。つまり、発信者のIPアドレスがパケットとともに送られている。

だから、内容をある程度モディファイできるようなウエブページ(例えばWordPressで作られたページなど)では、個人のページ管理者といえど発信者のIPアドレスをみることができる。

ただし、IPアドレスだけでたどれるのは、ネットに接続しているサイト(組織)名であって、会社、大学、プロバイダが判明するだけで、個々のユーザは組織が把握している。

で、問題のあるメッセージと管理者が理解すれば、多くの場合は適切な対処をしてくれる。それがなされないなら、プロバイダなどのサイトを訴えることになるのですね。

つまるところインターネットは、最初から発信者を受信者に通知するサービスとして設計されており、匿名メッセージを許す場で発信者が分からないのはプロバイダなどが隠しているからだけの話なのですね。

そこに通信の秘密も糞もなく、情報アクセスの偏りによりプロバイダに利益があるからそうしているというだけの話であるように私には思えます。つまり、プロバイダのみがアクセスできる情報は、宣伝などに利用できるのですね。

そこに妥当な権利がないなら、プロバイダに発信者を公開させることに何の問題もないはず。少なくとも、公開されたメッセージに関してはそうしたところで、何の問題もないはずです。

現在の仕組みは管理者にはおいしい、でもそれは不当な権利であるように、私には思われます。ここは、基本部分からの再検討が必要です。

1 thoughts on “最所義一氏の6/10付けBLOGOS記事「プロバイダ責任制限法に対する総務省の考え方」へのコメント

  1. mi.mino

    弁護士を通して開示する今の状況がベースでいいと思って居ます。
    むやみに開示すると逆に詐欺や恐喝に使う人が出てきます。
    故アリストテレス・オナシス氏。世界の海運王とよばれた彼は、最初は電話交換における秘密情報を握り、脅し恐喝することで財をなしたそうです。

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