諌山裕氏の6/21付けBLOGOS記事「新型コロナは高温多湿に弱い?」にコメントしました。
この手の議論を繰り返しても仕方がありません。まずは、やまもといちろうさんのBLOGOS記事「根拠なく『緊急事態宣言は要らんかったんや』と言い出す知識人が増えている問題 専門性のある議論は、感染症の研究者や医師に任せましょう」をご参照ください。
https://blogos.com/article/461099/
つまるところ、この手の議論(被害が少なかったから、対策は必要なかったのだ!)に欠け落ちている点は「対策したが故に被害が少なかった」という点なのですね。
新型コロナの問題は、感染力が強い点で、特に3月中旬以降に日本でも猛威を振るったヨーロッパ型の新型コロナの感染力が強かった。この結果、イタリアなどで医療崩壊を起こし、トリアージまで必要になってしまったのですね。
現在多数の感染者を出しているのが米国とブラジルなのですが、双方の大統領が「風邪のようなものだ」との認識を示していたのは偶然ではないと思いますよ。つまり、油断は感染拡大を招き、多数の犠牲者を出す、ということですね。
その他、インドネシアも高齢化問題を迎えるようになったといわれますが、日本やヨーロッパに比べれば老人の比率は非常に少ない。高齢化は65歳以上で語られることが多いのですが、コロナで死亡率の高い80歳以上はあまりおられない。
たとえば以下の文献の図1をご覧ください。びっくりするような分布をしております。
https://www.i-repository.net/contents/…/ir/402/402170305.pdf
日本はイタリアなどのヨーロッパ諸国と比べても十分に高齢者の比率が多く、そうであるにもかかわらず死者の比率が少なかったことは対応が非常にうまくいったということを意味します。この体制を崩すことなく、この秋冬にも予想される第二波を無事に乗り切ってもらいたいと思います。
>>ワクチンがないことを問題にされるが、インフルエンザはワクチンがあっても高い感染率と死亡率になっている。どっちのリスクが高いかといえば、インフルエンザの方が100倍危険なんだ。
>>もっと冷静にリスク評価をした方がいいと思う。
バカバカしい。
これほど対策したために、100倍以下に収まっているに過ぎない。
自分が冷静であると思い込んでいる人ほど危険だ。
ちなみに私はコロナを大変恐れている。